私はいつも「この人たち、バカじゃないか」と思っていることがある。何の話かと言うと、日本企業、特に大企業の人たち(別にIT部門とは限らない)が、自分たちの業務のやり方、あるいは業務プロセスは優れていると無邪気に思い込んでいることだ。もう失笑である。大企業の人なんかは転職経験もなく、他社と比較することすらできないはずなのに、どうしてそんな世迷い事が言えるのだろうか。 そもそも日本の労働生産性の低さは先進国の中でも折り紙つき、ダントツである。しかも少子高齢化が進む折、皆がもっと効率的に働かなくてはマズイのに、生産性は下がる一方である。日本人の勤勉さは世界から賞賛され、自らは「社畜」と自虐するレベル。にもかかわらず、働いても働いても、サービス残業をやりまくっても、一人ひとりが付加価値を生み出せないのはなぜか。 もちろん日本の労働生産性の低さは様々な要因があるわけだけれど、個々の企業の問題で言えば、