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ブックマーク / honz.jp (8)

  • 『職業治験』治験だけで生活をするプロの生態 - HONZ

    このは治験だけで生活をする男の体験記である。初めての治験から、プロ治験者の第一人者「教授」との出会い、「教授」を介した裏ルートでの治験、海外での治験、プロ治験者の末路など、著者が経験した出来事をまとめただ。これがとてもおもしろく最後まで一気に読んでしまった。治験というある種グレーな世界が、こんな風になっているとは……という驚きとともに、きっと治験の世界に興味をもつことになるだろう。 新薬を開発するためには治験が欠かせない。治験というのは薬を世に送り出すために必要な臨床試験のことである。何百回にも及ぶ動物実験で安全性を確認したのち、薬効と副作用を調べるために行われる人体実験のことだ。第一段階の治験では、健康な成人に薬の成分を薄めたものを投与してデータを取る。薬効の確認というよりは、重大な副作用がないかどうかといった安全性を確認すること。また薬が体内に入ってから出るまでの時間、すなわち薬物

    『職業治験』治験だけで生活をするプロの生態 - HONZ
    habuakihiro
    habuakihiro 2013/09/17
    ふむ
  • 『沖縄軍人妻の研究』 知られざる米軍兵士の憂鬱と自立する日本人妻 - HONZ

    「沖縄軍人」。響きがたまらない。実は完全なタイトル買いだ。凛とした中に、日活ロマンポルノのタイトルにもなりそうな色香を感じられる。これほど魅惑的な5字の漢字があったのか。「沖縄軍人」。 版元は京都大学学術出版会。堅そうである。実際、書は学術書だ。ポルノ云々言ったことを謝るべきだろうか。私の棚では圧倒的な存在感を放ち、すでに浮いている。 とはいえ、書は学術書にありがちな修飾句の多様などによる読みにくさとは無縁だ。沖縄の米軍兵士と日人女性との結婚離婚を考察し、まとめたものだが、インタビューの内容に基づいて構成されているため、肩肘張らずに読み進められる。 沖縄の海兵隊基地で米軍兵士22人と、米軍兵士と結婚した日50人にそれぞれ出会いから結婚までの過程や、親族つきあい、老後の生活設計から性交渉の状況、基地問題に対する考え方までを聞き取り調査している。基地内の創価学会ネットワーク

    『沖縄軍人妻の研究』 知られざる米軍兵士の憂鬱と自立する日本人妻 - HONZ
    habuakihiro
    habuakihiro 2013/01/30
    ふむ。
  • あやつられたのは人間?『欲望の植物誌』 - HONZ

    人間の欲望をあやつる植物。気がついたら植物の虜となり、子孫繁栄のための奴隷となる。なんて怪しい。一体どんな色、形なのだろう……。 なんてことはない。書の主役である4つの植物とは、リンゴ、チューリップ、マリファナ、そして、ジャガイモである。これらは人間が思うがままあやつりたくなるほど魅力的である。リンゴは甘ければ甘いほど良く、季節問わずべられるなら最高に嬉しい。しかしその結果、人間があやつられたと思うほど歴史文化に影響を及ぼした。その一部始終を「植物の目を通して」描こうというのが書である。 リンゴと「甘さ」、チューリップと「美」、マリファナと「陶酔」、ジャガイモと「管理」。これらの植物と人間の欲望のせめぎあいは、そのままヒトと自然界の複雑な関係に直結する。ヒトと植物の共生を問い直す書は、現在の社会において見過ごせない難問を提示する。その重要な問いかけが注目を集め、全米でベストセラー

    あやつられたのは人間?『欲望の植物誌』 - HONZ
    habuakihiro
    habuakihiro 2013/01/26
    興味深い内容の書籍。
  • 『ビジョナリーであるということ』 「ドクターV」の伝説 - HONZ

    ビジョナリーであるということ 作者: パヴィスラ・K・メータ, スキトラ・シェノイ, 矢羽野 薫 出版社: ダイヤモンド社 発売日: 2012/11/9 「ドクターV」ことゴヴィンダッパ・ヴェンカタスワミー博士が「アラヴィンド眼科医院」を開いたのは58歳の時だった。 インド南部のマドゥライ大学を定年退職したドクターは、自宅を抵当に入れ、父の代わりに世話をしてきた5人のきょうだいを集めた。彼らも、11床の小さな病院のために貯金をはたいた。それでも足りなくなると、代々受け継いできた宝石を質に入れた。目的は、治せる病気で失明する人を減らすことだ。平日は病院で手術し、週末には地方で「アイ・キャンプ」を開催した。手術代が払えなければ、払わなくて良い。病院までの交通費も、入院費も、手術後の薬代も、経過観察のための往診費も、病院持ちだ。眼科はマイナーで利益が少ない。確固たるビジネスプランは無かった。原価

    『ビジョナリーであるということ』 「ドクターV」の伝説 - HONZ
    habuakihiro
    habuakihiro 2012/12/10
    読んでみたいな。
  • 究極のチンポロジー 『チンパンジーはなぜヒトにならなかったのか』 - HONZ

    なんとかオロジー=~ology というのは、「学問」を示す接尾辞である。したがって、タイトルにあげた「チンポロジー」は「ち◎ぽ」の学問。 という訳ではなくて、「チンプ」すなわちチンパンジーについての学問である。 われわれ人類と700万年前に枝分かれしたチンパンジーをめぐり、その生態、知能、進化、病気、言語能力、などなど、研究の歴史から最新の知見までをこれでもかと盛り込んである。それも文献だけでなく、実際の研究者へのインタビューも含めて。内容の豊富さから、まちがいなく史上最高のチンパンジーである。しかし、もしかすると、最初にして最後の「総合チンポロジー」のノンフィクションになってしまうかもしれない。 教科書でも啓蒙書でも、ある程度以上に幅広い内容を網羅した自然科学系のを書くのは、日人にとって不可能ではないかと思っている。言語の壁のためである。そういうを書くためには、専門外も含めて、膨

    究極のチンポロジー 『チンパンジーはなぜヒトにならなかったのか』 - HONZ
    habuakihiro
    habuakihiro 2012/10/27
    暇になったら読んでみたい。
  • 『本当は怖い昭和30年代』新刊超速レビュー - HONZ

    映画「ALWAYS三丁目の夕日」が公開されて以降、昔を懐かしむ声をよく聞くようになった。社会学者の宮台真司などは「当時ってあんなに町並み綺麗じゃないだろ。ドブくさくてたまらないだろ」と突っ込みをひたすら入れ続けているが、ノスタルジーに浸りたい人びとは意外と多いのだろう。05年に一作目が公開されて以降、人気は根強く今年初頭には第三作目が封切られた。高齢者の方が過ぎ去りし日を懐かしむのはまだ理解できるが、この映画関連のテレビ番組で「昭和30年代に生まれたかった」と二十歳ぐらいの若者が答えていた。椅子から転げ落ちそうになるとはこういうことを言うのか。周りにそのような方がいたら是非このを渡して欲しい。表紙からして萎えるはずだ。ページを捲れば恐ろしすぎて「現代が大好きです」と背筋を伸ばして答えるに違いない。 少年犯罪、女性の自殺者数、感染症の死者数、寄生虫の感染率など約100のテーマを見開きで1テ

    『本当は怖い昭和30年代』新刊超速レビュー - HONZ
    habuakihiro
    habuakihiro 2012/09/20
    S43生まれの俺は絶対に今のほうが良いと断言できるわ。バブル時代と比べても今のほうがいいよマジで。
  • 『バースト!』 - パラダイムを超えた、人間行動の法則 - HONZ

    一瞬、何かの間違いではないかと思った。著者が『新ネットワーク思考』でネットワーク社会の新たな扉を開いたバラバシであるならば、情報科学がテーマとなっていることだろう。そして翻訳者が青木 薫ならば、そこに数学や物理などの自然科学が絡んでいるはずだ。しかし書の中身は、大半が中世十字軍の話で占められているのである。 もう少し中を見ていくと、さらに奇妙なことに気がつく。中世十字軍の話は偶数章のみで、奇数章では現代のネットワーク関連の話が多岐に渡って紹介されている。それも、FBIにマークされて自分の位置情報をアップし続けた男の話、ドル紙幣の追跡サイトWheresGeorge.comの話、ハンガリーのポータルサイトにおけるサイト訪問者の法則など、一風変わったものばかりだ。 このは、一体どうなっているのか?そんな不安が期待へと変わるのは、第7章の最後のあたり。 第1章から章までのあいだにしてきた話は

    『バースト!』 - パラダイムを超えた、人間行動の法則 - HONZ
    habuakihiro
    habuakihiro 2012/08/12
    あ、俺のプログラミングだw>短時間に集中して何かを行うことで、そのあとには長い沈黙の時間が訪れる。これが本書の標題ともなっている「バースト」という現象である。
  • 『閉じこもるインターネット』は新たなビジネスチャンスかもしれない - HONZ

    著者は1980年生まれのアメリカ人。リベラル系市民団体MoveOn.orgの理事会長だ。オバマの選挙に積極的に関与するなど、政治的な立場ははっきりしている。書も第3者の視点で書かれたノンフィクションというよりも、市民の立場から巨大ネット企業に物申すという内容になっている。しかし、そのことを割り引いても書が指摘するネットの現状は驚くべきものだ。 2009年12月4日、グーグルはユーザーが過去に検索した言葉だけでなく、ログイン場所やブラウザーなど57種類もの「シグナル」を利用して、検索結果を表示するようになった。夫婦が同じ言葉を検索しても、異なるリストが表示されるようになったのだ。より便利になったと言えるかもしれない。しかし、同様の技術を利用して他の企業がネットの裏側で何をしているかを知ると喜んでばかりはいられない。 たとえばDictionary.comで何かの言葉を調べると223個もの追

    『閉じこもるインターネット』は新たなビジネスチャンスかもしれない - HONZ
    habuakihiro
    habuakihiro 2012/04/17
    ノイズを減らそうとするほどつまんなくなるよね。
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