今回の旅の一番大きな目的はある場所を探すこと。 俺は物心がつく前後の4−6歳のほんの一瞬、当時の気仙郡三陸町綾里で育った。そのときに裏の山で不思議な人にあった記憶がある。 いつものように遊んでいると、見たこともないおじさんが現れた。見たこともないような汚いおじさんだった。 このときに、確か誰かと一緒に遊んでいたはずだけど、このときの友達の記憶は一切ない。 そしてこのおじさんは俺達の方を見て、にやっと笑って言った。 「面白いものをみせてあげよう」 そういってポケットの中に手を入れると…数匹の蛇を取り出して差し出したんだ。 どう考えてもヘンテコな記憶だ。 テレビで見たり小説で読んだ記憶が交じってそうだ。そもそも場所もどこだったか、具体的には覚えていない。 全部が現実じゃないのか、一部が現実なのか、もしかすると全部が現実なのか。 その手がかりがほしい、と思ってきたが、なにせ一日数本の汽車を乗り継
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