ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (2)

  • ポール・オースター『シティ・オブ・グラス』 - logical cypher scape

    ヴォネガットはSFという形式を使って、オースターはミステリという形式を使って、しかしSFでもミステリでもない何かを書こうとした。 その何かとは、つまり、固有性の喪失なのではないだろうか。 『スローターハウス5』*1というのは、「そういうものだ」という言い回しによって、ある種の体験の特権性を剥ぎ取ろうとしていた。つまり、「死」とは特別なことではないということだ。そして「死」の特権性を剥ぎ取ることによってようやく、ドレスデン爆撃について書くことができたのだろう。 オースターでは、『幽霊たち』*2にしろこの『グラス・オブ・シティ』にしろ、登場人物から固有名詞が剥奪されている。いや、剥奪、というのは正確ではない。彼らにはれっきとした名前がある。しかしもはやそれが意味をなしていない。主人公のクィンは、ウィリアム・ウィルソン名義で作家をしているが、引きこもりのような生活をしていて、社会的にはクィンとい

    ポール・オースター『シティ・オブ・グラス』 - logical cypher scape
    hachi_gzk
    hachi_gzk 2007/08/01
    ポール・オースター『シティ・オブ・グラス』
  • サブカルチャーとかカルチュラルスタディーズとか - logical cypher scape2

    今日は、集中授業で学校行ってた。 内容は、戦後アメリカ文化論とでもいえばいいか。 それで50年代後半くらいからの若者のカウンターカルチャーの話になった。 簡単にまとめれば、 大人たちの作ったものを如何にアプロプリエーション(換骨奪胎)するか、というのがカウンターカルチャー。 最初は大人が大人のためにつくったもの(自動車、ドライブイン、カーラジオ、ジャズ、ブルース)を、大人の想定しなかった使い方をする若者たち*1。 何でこんなことを書くかというと、最近読んだブログを思い出したから。 TBSのラジオ番組で、社会学者の鈴木謙介がパーソナリティを務めている「文科系トークラジオ Life」ってのがあって、僕はいつもpodcastを利用して聞いているのだけれど、前回の「若者文化」についての話は面白かった。特筆すべきは前半部分で、要約すると、「若者文化」と一口に言っても、それは文化を消費する側=消費者と

    サブカルチャーとかカルチュラルスタディーズとか - logical cypher scape2
    hachi_gzk
    hachi_gzk 2007/07/13
    文化の形成と、消費:消費された文化の再形成と、消費:摩耗されていく文化:
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