何かと与野党が対立することが多い国会ですが、このほど、与野党の有志議員が党派を超えて協力し、貧困の連鎖を断ち切ろうと、生活保護受給世帯の子どもの大学などへの進学を後押しするための提言をまとめました。何が与野党の議員を動かしたのか、また、生活保護世帯から大学へ進学した若者の苦悩を取材しました。(政治部 相澤祐子記者) 教育格差が貧困の連鎖に 平成29年度予算が成立した翌日の3月28日。大阪・豊中市の国有地が、学校法人「森友学園」に鑑定価格より低く売却されたことなどをめぐる与野党の攻防が続く中、国会内で、子どもの貧困対策に取り組む超党派の議員連盟に参加する与野党の議員およそ30人が集まりました。経済的な事情で、より高いレベルの教育を受けられないと、経済事情は改善されない。そうすると、その子どもも教育を受けられず、貧困から抜け出すことができない。教育の格差が、貧困の連鎖を生んでいるのではないか。