太陽系で新たな衛星を発見 海王星に2つ、天王星に1つ 天王星(左)と海王星の「本当の色」に再処理された画像(Patrick Irwin/University of Oxford) 太陽系で、3つの自然衛星が新たに発見された。2つは海王星の衛星、残る1つは20年以上ぶりに見つかった天王星の最小の衛星だ。 チリ・ラスカンパナス天文台のマゼラン望遠鏡を用いた今回の発見を主導した、同天文台を運用する米カーネギー研究所のスコット・S・シェパードは「新たに発見された3つの衛星は、地上の望遠鏡を用いて2つの巨大氷惑星の周囲でこれまでに見つかった中で最も暗い」と説明している。「このような暗い天体の存在を明らかにするには、特殊な画像処理が必要だった」。今回の発見には、5分間の露光を数時間にわたり何十回も繰り返さなければならなかった。 シェパードのチームが発見した衛星は次の3つだ。 ・天王星の衛星「S/202
観測史上最遠の爆発現象、GRB 090423 【2009年11月6日 University of Leicester】 NASAのガンマ線バースト観測衛星スウィフトが、131億光年の彼方で起こったガンマ線バーストをとらえた。これまで観測の目が届かなかった「暗黒時代」を知る手がかりになりそうだ。 ガンマ線バースト(GRB)とは、宇宙で起こる最大級の爆発現象である。その多くは、ひじょうに重い恒星が核融合の燃料を使い果たし、重力崩壊を起こしてブラックホールになる際の大爆発であると考えられている。最初に、高いエネルギーの電磁波であるガンマ線が放出されるのが特徴で、その後はしばらく可視光線などの「残光」で輝く。 ガンマ線バーストは、地球から数十億光年以上の距離、つまり数十億年以上前の宇宙で見つかっている。しかし、GRB観測衛星スウィフトが今年4月23日に検出したGRB 090423の遠さと古さは格別
系外惑星で2例目の有機物発見 【2009年11月6日 Spitzer Newsroom / JPL】 150光年の距離にある高温のガス惑星から、メタンや二酸化炭素が検出された。メタンのように生命に関わりのある有機物が太陽系以外の惑星で観測されたのは、これで2例目。 NASAジェット推進研究所のMark Swain氏らは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)や赤外線天文衛星スピッツァーを使い、HD 209458bと呼ばれる系外惑星を観測した。HD 209458bは、ペガスス座の方向約150光年の距離にある有名な系外惑星で、これまでも水蒸気など大気の成分が観測されている。 同チームの観測では、HSTの近赤外線カメラと多天体分光器で水蒸気や二酸化炭素、メタンなどを検出し、スピッツァーの測光器と赤外線分光器で存在量を調べた。 2008年に、同チームはHD 189733bと呼ばれる系外惑星で初めて有機物を検
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く