地球の周りの軌道では4000基以上の人工衛星が運用されており、中でも通信や放送衛星に向く高度3万6000キロの静止軌道は、各国の間で激しい争奪戦となっている。場所取りをめぐり、ときにはカネも動く。 韓国では2013年、「宇宙領土が失われた」と大騒ぎになった。中央日報によると、11年に韓国の通信会社が香港の企業に約5300万円で通信衛星を売却したが、政府は「事前の承認がない」と同社に買い戻しを命じた。香港企業は応じず、国際商事仲裁に申し立てた。 軌道の場所取りと周波数の登録は早い者勝ちだ。企業などから要望をとりまとめ、国が国連組織の国際電気通信連合(ITU)に登録申請する。現在の静止軌道上の衛星は約300基。電波の混信を避けるにはほぼ上限で、周波数の登録待ちは5000~8000件に上るという。 昨年10~11月にあったITU全権委員会議での一コマ。(YonhapAflo) トンガは1990年
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