【ワシントン=佐々木類】クリントン米国務長官が14日の講演で、同盟国に言及する際に韓国よりも先に日本を取り上げたことが、外交関係者の間で注目されている。 クリントン氏は講演で、「米国には日本、韓国、タイ、豪州、フィリピンという強固な同盟国がある」と強調した。 クリントン氏は昨年9月の演説でアジアの同盟国に言及した際、日本よりも先に韓国に触れた経緯がある。この時期は、米軍普天間飛行場移設問題などをめぐる鳩山前政権の迷走により、日米関係がぎくしゃくした状態だった。 実際、この時のクリントン氏の演説について、外交専門家で米ヘリテージ財団上級研究員のクリグナー氏は「米政府当局者から『意図的に順番を入れ替えた』と聞いた。日本はアジアで最重要の同盟国の地位を韓国に明け渡した」との見方を示していた。 また、クリントン氏は14日の講演で、G2論を否定する話の流れの中で「インド、インドネシア、ベトナム、マレ