極めて高度なマルウエア「Flame」を利用したサイバー攻撃が中東を中心に発生していると、複数の米英メディア(BBC、Wall Street Journal、Forbes、CNET News.com)が現地時間2012年5月28日に報じた。ロシアKaspersky Labの報告によると、「Flameはこれまで検出した中で最も複雑なマルウエアの1つ」という。 Kaspersky Labは、国連の電気通信専門機関(ITU)とともに別のマルウエアについて調査している段階でFlameによる攻撃を確認した。Flameはネットワークトラフィックの傍受、スクリーンショットの保存、音声通話の記録、キー入力の不正送信といった複数の機能を備える。 これまで攻撃を受けた件数は個人、企業、大学、政府機関のシステムなど600件を超え、イラン、イスラエル、スーダン、シリア、レバノン、サウジアラビア、エジプトなどの国で影