韓国時代劇にハマって、大まかな韓国史も学ぶようになった。 例えば、最近、夢中になった「王女の男」。このドラマは幼くして即位した李氏朝鮮第6代国王・端宗(タンジョン)を王の座から引きずり降ろそうとする叔父・首陽大君(スヤンテグン)(第7代国王・世祖(セジョ))。皮肉にも、その娘は政敵の息子と恋に落ちる。首陽大君が起こしたクーデター「癸酉靖難(ケユジョンナン)」(1453年10月)が“舞台”になっている。 権力を手に入れるためには、親兄弟、親族でも殺し合う。鎌倉時代の日本でも同じようなことが起こったが、韓国の政治も血で血を洗う「怨念(おんねん)の歴史」だ。 半世紀前の1961(昭和36)年、当時の第2軍副司令官だった朴正熙(パクチョンヒ)が「学生デモを鎮圧する」という口実で、軍事クーデターを起こし、その後大統領の座を手に入れた。その朴正熙大統領も79年10月、暗殺されている。 殺されないにして