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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (767)

  • 「親ロシア派」フィツォ首相の銃撃犯は「親ロシア派組織兵」の詩人だった

    <白昼堂々のスロバキア首相暗殺未遂事件の衝撃、そして犯人の皮肉な正体について> 白昼の暗殺未遂事件だった。5月15日、スロバキアのフィツォ首相が同国中部での政府会合の後、外に出たところで至近距離から銃撃された。容体は安定しているものの深刻な状態が続いているという。 現場で拘束された犯人は、南西部レビツェに住む作家・詩人のジュラジ・チントゥラ(71)だと、現地メディアは報じた。元警備員で、合法的に銃を所持していたという。 隣国ハンガリーのある調査報道ジャーナリストによれば、チントゥラは親ロシア派組織「スロバキア人徴集兵」の関係者だった。一昨年まで存続した未登録の民兵組織で、指導者は元ロシア軍特殊部隊員から訓練を受けていた。 フィツォは昨年9月の総選挙後、3度目の首相に就任。選挙戦中はウクライナへの軍事支援停止を公約に掲げ、対ロシア制裁を非難していた。 親ロシア派首相が、親ロシア派のナショナリ

    「親ロシア派」フィツォ首相の銃撃犯は「親ロシア派組織兵」の詩人だった
  • EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

    中国の地方都市で「EVを買って後悔した」が過半数に。充電インフラだけじゃない、先行する中国から見えるEV完全普及への壁> 前回書いたように、中国は次々と現れるEVの課題をプチプチと潰してきた。社会実装が進み、今ではEVを快適に使えるようになった......のは確かだが、それでもすべての問題が解決したわけではない。 2024年3月、マッキンゼー・アンド・カンパニーが公表した報告書「2024年中国自動車消費者インサイト」がちょっとした話題となった。 NEV(新エネルギー車。EVとプラグインハイブリッド車を合わせた中国独自のカテゴリー)オーナーに「次に買う車は内燃車とEV、どちらにしますか?」との質問をしたところ、2022年は「次もEV!」との回答は98%と圧倒的だったのに、2023年は78%にまで急落しているのだ。 この結果を見ると「中国人がEVを嫌いになり始めたのでは!?」と反射的に結論を

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴
  • 「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?

    <EV大国の中国で不穏なニュースが...。そこから見える、日人が知らない「EV普及のカギ」とは> 「走行距離が年2万キロ以上のEV(電気自動車)は自動車保険に入れません」 中国のニュースサイトをチェックしていて目についた見出しだ。 仕事柄、EVについてネットの情報を調べることが多いのだが、そうすると「EVオーナーのヤバすぎる末路」みたいな動画やまとめ記事ががんがんリコメンドされてくるようになってしまう。 その手のEV末路コンテンツの定番ネタの一つが自動車保険だ。EVは修理代が高いから自動車保険がバカ高に、購入者は涙目......といった話。高いのも嫌だが、保険に加入できないとなると死活問題だ。 というわけで、この件についていろいろ調べたり、聞いたりしている。中国の保険会社にとってEVは確かに悩みのタネで、保険料は高く設定せざるを得ない。それでもEV普及に協力するようにとの政府の圧力によっ

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?
    hagakuress
    hagakuress 2024/05/18
    インフラやコンセンサスにかかる莫大な資金や時間を将来的に中国国内でクリア出来ればそれをモデルにした世界的普及もあるだろうが、その流れを加速させる力は現状足りてないよね。
  • 故郷・東北を「かっこ悪い」と感じる自分に困る...「かっこよくなった」沖縄、台湾、韓国との違いは?

    <独自の近代ナショナリズムや自意識の形成など、台湾のナショナリズムとイデオロギーから見えてくる、日の東北について> 毎日新聞に入社3年目の02年、青森支局員だったとき、東京で「沖縄反基地運動連帯」をかかげる団体を取材した。 取材後の雑談で「米軍三沢基地や使用済み核燃料再処理施設を抱える青森の立場は、沖縄に似ている」と言うと、相手は「考えたこともなかったです。沖縄と違って、青森はなんだか、かっこ悪いですしねえ」。 「かっこ悪い」――。あまりに率直すぎる言葉に、愕然とするよりも納得させられた。私も東北を「かっこ悪い」と思ってきた。だからこそ、ちょうど30年前の春、大学進学を期に、出身地である東北・仙台を逃げ出した。東日大震災の、あの津波が来るよりもはるか前に。 私は「かっこ悪い」東北出身である。と同時に東北から逃げて、結果として震災からも逃げ得た。その自分が後ろめたく、震災の死者に罪責意識

    故郷・東北を「かっこ悪い」と感じる自分に困る...「かっこよくなった」沖縄、台湾、韓国との違いは?
    hagakuress
    hagakuress 2024/05/08
    抵抗を伴う民族自立!的な20世紀型浪漫に酔う人間は郷土愛を持てず、行き過ぎると隣国の様に民族の誇り史観を創作しちゃうよね。分断して統治したい勢力には好都合な人々。右も左も基底にこれがある。
  • 現代の国家の安全を守るカギ...「海洋インフラ」の重要性と、勝利に不可欠な「非キネティック能力」とは

    中国は海軍力の増強を急ピッチで進め、ロシアはヨーロッパ周辺のさまざまな海上で不審な動きを見せている> 世界の戦略家たちによれば、現代の繁栄は、海洋での物理的・デジタル的なコネクティビティ(接続性)にかかっている。逆に、人類がこれまでになかった規模で海洋インフラに依存していることから、権威主義的な政権や非国家グループにとって、海洋インフラは攻撃の標的になっている現実がある。 最近でいえば、スウェーデンやフィンランド、エストニアのあいだで天然ガスを運ぶ海洋パイプラインであるノルド・ストリームやノルド・ストリーム2が海中で破壊された事件や、ホルムズ海峡周辺におけるドローン(無人機)攻撃や、イエメンのシーア派組織フーシ派によるロケット攻撃で国際貿易の混乱などが起きている。近代国家の水とのつながりの進化を考えると、海洋・海底インフラはこれまでになく重要になっている。 こうした状況をよくわかっている

    現代の国家の安全を守るカギ...「海洋インフラ」の重要性と、勝利に不可欠な「非キネティック能力」とは
  • 南シナ海でフィリピン船への「攻撃」続ける中国を、米オースティン国防長官が「無責任」と批判

    オースティン米国防長官(写真)は2日、南シナ海でフィリピン船に損害を与えたり乗組員を負傷させたりすることは国際法を無視した「無責任な行動だ」と述べ、中国を批判した。4月ワシントンで撮影(2024年 ロイター/Ken Cedeno) オースティン米国防長官は2日、南シナ海でフィリピン船に損害を与えたり乗組員を負傷させたりすることは国際法を無視した「無責任な行動だ」と述べ、中国を批判した。 南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)に向かっていたフィリピンの沿岸警備隊船など2隻が4月30日、中国海警局が使用した放水砲によって損傷して以降、両国は非難の応酬を繰り返している。 オースティン氏はハワイで開催された米比日豪防衛相会談後の共同記者会見で、「フィリピンの乗組員が危険にさらされ負傷し、物的損害が発生するような、われわれが目にしている行動は無責任だと、中国を含めた全ての国に明確にしてきた」と述べ

    南シナ海でフィリピン船への「攻撃」続ける中国を、米オースティン国防長官が「無責任」と批判
  • 最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

    <火山の熱や深海の水圧、真空の宇宙空間さえ生き延びるクマムシは、驚くべきDNA修復メカニズムを備えていた> クマムシは想像を絶するほどの過酷な環境を生き延びることができる生物だが、その生命力の謎が解明される可能性が出てきた。 【動画】クマムシは宇宙の最強生物 クマムシはその愛らしい姿から、水グマやコケブタと呼ばれているが、極端な高温や低温、高圧・低圧、空気不足、放射線、脱水、さらには宇宙の真空状態に至るまで、ほとんどの生命体にとって死を招く環境に耐えることができる。 最近、学術誌『カレント・バイオロジー』に掲載された論文によれば、この頑健な生物が放射線を生き延びるメカニズムが解明された。 体長わずか0.5ミリのクマムシは、さまざまな環境で生息している。コケ、落ち葉、淡水や海洋の堆積物などに生息していることが多いが、高温の沸騰泉、ヒマラヤ山脈の頂上、水深4000メートルの深海でも発見されてい

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに
  • 日本軍が3000万人を虐殺した!? 櫻井よしこ氏も激怒した本『日本のホロコースト』の作者に直撃した

    『日のホロコースト:第二次世界大戦中の大日帝国による大量殺戮と強姦の歴史』 @spychannel_yamada/YouTube <『日のホロコースト』の著者ブライアン・マーク・リッグ氏にインタビュー。の内容を批判した櫻井よしこ氏に痛烈な反論を展開した> 2024年3月19日、日で大変な物議を醸しそうな書籍がアメリカで出版された。その書名も刺激的で、『日のホロコースト:第二次世界大戦中の大日帝国による大量殺戮と強姦の歴史』というものだ。 ■【動画】「日がしていたのはナチスと違い、ただの大量殺戮」...『日のホロコースト』著者インタビュー全編を見る この書籍は、出版前から批判を浴びていた。日の有名ジャーナリストである櫻井よしこ氏は、このの出版が発表された後の2023年12月29日に、Xにこう投稿している。 「第2次大戦まで日は3000万人を殺害したというとんでもない大

    日本軍が3000万人を虐殺した!? 櫻井よしこ氏も激怒した本『日本のホロコースト』の作者に直撃した
    hagakuress
    hagakuress 2024/03/31
    Newsweekって、どんどん痛々しい人間が連載始め過ぎててブランドとしてはタブロイド程度になっちゃったね。
  • 「幻覚的ナショナリズム」にとらわれた中国の愛国者たち

    中国政府が初めて承認した中国人ノーベル賞作家である莫言が、「幻覚的ナショナリズム」にとらわれた愛国者たちに訴えられ、全人民への公開謝罪を要求されている> 莫言(モー・イェン)は、中国政府が初めて承認した中国人ノーベル賞作家である。その作品は「幻覚的なリアリズムによって民話、歴史、現代を融合させた」と評価された。魔術的リアリズム(幻覚的リアリズム)の中国語「魔幻現実主義」という言葉は中国で一時的にブームになり、莫言自身も「創作の無限の可能性を掘り返せただけでなく、リアルな社会問題もよく表現できた」と、その評価に納得した。 しかし、受賞から12年たった今、莫言の作品は「革命英雄を侮辱した」と愛国者らに訴えられた。それだけでなく、全国人民への公開謝罪も要求されている。莫言の作品に登場する革命英雄は格好悪く、日軍人などの悪役のほうが格好良く描かれている......といった理由からだ。 これは幻

    「幻覚的ナショナリズム」にとらわれた中国の愛国者たち
  • エスカレートする中国の暴力──放水銃を浴びる船内映像をフィリピンが公開

    フィリピンの補給戦に放水銃を浴びせる中国海警局の船(3月5日、南シナ海) REUTERS/Adrian Portugal <フィリピン補給船をアメリカ海軍が警護するなど新たな圧力が必要、という専門家も> 中国海警局が、フィリピン船に高圧放水銃で攻撃する様子を一人称視点のカメラで捉えた新しい動画が公開された。このフィリピン船は、領有権が争われている南シナ海の前哨拠点に物資を補給するミッションの最中だった。 【動画】中国放水銃の破壊力をフィリピン船内から映した新映像 この動画は、フィリピンの「GMAインテグレーテッド・ニュース」が公開したもので、隠れるところを求めて一目散に走る船員たちが写ったのち、高圧で放たれた水の奔流が、手すりを越えて船室に入り込んでくる様子がわかる。水が通った跡には、破壊された船体の木片が、山となって残されている。放水の合間には、タガログ語で「止めろ......これはひど

    エスカレートする中国の暴力──放水銃を浴びる船内映像をフィリピンが公開
  • 若者が騙され、親中カンボジアで「監禁・暴行、臓器売買・売春」事件もあった...国際法の陥穽に陥った台湾人

    詐欺容疑で捕まった台湾人と中国人が、プノンペン国際空港から中国に強制送還される様子。周囲を中国警察とカンボジア警察に囲まれている(2016年6月) Samrang Pring-REUTERS <先の総統選では、第三勢力の民衆党が善戦した。その背景を探るなかで思い出したのが、2022年に台湾社会を震撼させた事件と、出稼ぎ労働者の「中国強制送還」問題だ> 1月13日、台湾で4年に1度の総統選挙が行われ、民進党の頼清徳候補が国民党の侯友宜候補を破って勝利した。これで3期目となる民進党政権は、蔡英文政権の親米路線を引き継ぐことになるだろう。 今回の総統選の最大の焦点は「民主主義を守れるかどうか」だったが、それ以上に印象的だったのは、第三勢力の民衆党が予想外に善戦したことだ。 敗北宣言をする柯文哲候補が笑顔で、「次の総統選では必ず勝ってみせる!」と、自信のほどを覗かせた理由は、終盤まで投票先を決めか

    若者が騙され、親中カンボジアで「監禁・暴行、臓器売買・売春」事件もあった...国際法の陥穽に陥った台湾人
  • 日本のサイバーセキュリティが危ない!時代に逆行した法案が導入検討されている

    <米中対立が更に深刻化していくことが予測される中、サイバーセキュリティは優先順位は高まっている。そんな中、サイバーセキュリティを弱体化させる法案が導入検討されている......> 現代の戦争は実際に軍事兵器を衝突させるまでもなく常在戦場となっている。サイバー空間におけるハッキングは今や各国が鎬を削る最前線の戦場だ。 サイバーセキュリティ会社Check Point Software Technologies社のHP上では世界中で行われているサイバー攻撃の一部をリアルタイムで観戦することもできる。サイバー攻撃は遠い世界の話ではなく、我々にとって今そこにある危機だと言えるだろう。 LIVE CYBER THREAT MAP 実際、中国ロシアによるハッキングの脅威は深刻な状況だ。2024年2月22日にニューヨーク・タイムズ紙が報じた中国のサイバーセキュリティ会社I-Soonの機密漏洩文書に関する

    日本のサイバーセキュリティが危ない!時代に逆行した法案が導入検討されている
  • ドローン迎撃「最強」の防空システム...レーザー兵器「ドラゴンファイヤー」の動画を、英国防省が初公開

    <従来の防空システムとはコストがまったく異なるレーザー兵器は、戦場のゲームチェンジャーになり得ると英国防相は胸を張る> 英政府は、新たなレーザー兵器の実動訓練の様子を初めて捉えた映像の機密を解除し、公開した。映像には、上空の標的に向かって一瞬で光線が走り、命中させるSF映画のような瞬間が映っている。 ■【動画】光の速さでドローンを撃ち抜く「レーザー」...「最強」ドラゴンファイヤー、英軍が初公開した動画 グラント・シャップス国防相は、英国防省が公開した断片的な映像について、「光の速さで標的を破壊するレーザーの威力を示すもの」だと述べた。イギリスが何年もの時間を費やして開発を行ってきた「ドラゴンファイヤー」は、飛行中の標的に高出力のレーザーを照射して破壊するレーザー指向性エネルギー兵器だ。 レーザー指向性エネルギー兵器の開発を行う主な理由の一つが、ドローンなどの標的を撃墜する低コストの手段を

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  • なぜ台湾・金門島周辺で中国「漁民」の転覆事故が続くのか? 歴史で読み解く「金門・日本有事」

    3月14日の中国漁船転覆事故で救助にあたる台湾海巡署のボート  Taiwan Coast Guard/Handout via REUTERS <中台が対峙する最前線の島・金門島周辺の海域で、中国漁船の転覆事故が立て続けに起き、緊張が高まっている。歴史から読み解く「金門有事」と「日有事」> 台湾中国が対峙し合う最前線の金門は今、「日天気晴天なれども、波高し」のごとき緊張感に包まれている。両者の対立の歴史的背景について、述べてみたい。 盧溝橋と金門の猛将 およそ戦争は、その前夜段階では双方が挑発し合い、相手が先に矢を引くよう仕掛ける。金門島をめぐる対戦にもこのような因縁の一面があり、日とも無関係ではない。1937年7月7日夜11時。北平(北京)郊外の盧溝橋近くで演習中の日軍の兵士1人が行方不明になった、と日側は主張した。かのマルコポーロも通過した橋には無数の獅子の彫刻があり、日中双

    なぜ台湾・金門島周辺で中国「漁民」の転覆事故が続くのか? 歴史で読み解く「金門・日本有事」
  • ロシア軍「水上の司令部」と化した艦船「メカニック・ポゴディン」を、ウクライナ軍が撃破...南部ヘルソン

    <戦闘の最前線となってきたドニエプル川で、実質的なロシア軍の司令部として機能してきた艦船の破壊にウクライナ軍が成功> ウクライナ空軍は3月12日、同国南部でロシア軍が監視やFPV(一人称視点)ドローンの配備を行う実質的な「司令部」として使用していた艦船を破壊したと発表した。ウクライナ軍はこの攻撃の瞬間だとする動画を公開し、そこにはロシア艦船が周辺の水面に破片をまき散らしながら爆発する瞬間が収められている。 ■【動画】ロシア軍の浮遊式「司令部」と化した艦船を、空爆で破壊...ウクライナ軍が公開した爆発・炎上の瞬間 ウクライナ空軍によると、「攻撃に成功」したのはロシアの艦船メカニック・ポゴディンで、ロシアが司令部として使用し、FPVドローンを発射したり、電子戦の装置を搭載したりする役割を担っていたという。同艦船は、監視と制御のために使用されていたことから、合法的な軍事標的であるとウクライナは主

    ロシア軍「水上の司令部」と化した艦船「メカニック・ポゴディン」を、ウクライナ軍が撃破...南部ヘルソン
  • 日本を衰退に追いやる「中抜き」経済を考える

    <「事務部門の維持費」を効率化できれば、現場の収入も上げられ、人手不足の解消にも繋がる> 近年「中抜き」という言葉をよく耳にするようになりました。例えば、能登半島地震で避難をしている人に配られる弁当が、貧相な内容なので「中抜き」されているのではないか、という議論がありました。弁当といえば、コロナ禍の時期にビジネスホテルに強制隔離された入国者に配られる弁当も貧相だと問題になったことがあります。この時はハッキリと国が払う1日2700円の予算の中から、ホテル側が経費として700円を差し引いていたということが明るみに出ていました。 コロナ禍の期間中は、例えば入国時の検疫に大量の人員が動員されたり、高額なPCR検査が大規模に実施されたりしましたが、これも非正規雇用者や医療従事者には国から直接報酬は払われませんでした。国はあくまで契約した派遣業者や場合によっては旅行代理店などに、まとまった支払いをする

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  • ロシアの脅威を知り尽くしたスウェーデンがNATOを強くする

    スウェーデンが誇るステルス艦、ビスビュー級コルベット艦 Military Channel J/YouTube <ロシアの侵攻を想定して営々と築いてきた軍事力には他国にない特徴がある。一例が、浅海で活動できる潜水艦やステルス性能を持つコルベット艦だ> スウェーデンがNATOに加盟申請をしたのは2022 年5月。ハンガリーが最後まで難色を示していたが、同国議会が加盟を承認し、21カ月に及んだ長い待機期間がようやく終わった。 これでNATO加盟国は32カ国となる。拡大を促したのは、2022年2月に始まったロシアによる格的なウクライナ侵攻だ。フィンランドとスウェーデンの加盟申請には、ウラジーミル・プーチン大統領はじめ、ロシアの閣僚らが脅迫じみた牽制発言を繰り返してきた。 ロシアと約1300キロにわたって国境を接するフィンランドのNATO加盟が2023年4月に確定し、さらに今回その隣国のスウェーデ

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  • 「衝撃的に劣悪」な性能...北朝鮮ミサイル、ウクライナでの「大失態」でロシアが調達キャンセルの情報

    ロシアウクライナの首都キーウなどに北朝鮮製「火星-11ナ」ミサイルを発射したものの、標的を大きく外れた地に着弾したという> 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は25日、ロシアウクライナに対して使用している北朝鮮製ミサイルは「衝撃的」なほど性能が劣悪であるとする、韓国の軍事専門家、イ・イルウ自主国防ネットワーク事務局長のインタビューを掲載した。 ウクライナ当局は、ロシアが自国に向け発射したミサイルの残骸を分析し、北朝鮮製の短距離弾道ミサイル「火星-11ナ」(KN-23)が使用されたと断定している。同ミサイルは、ロシア製「イスカンデル」の北朝鮮版として知られ、変則軌道を飛行することから迎撃が困難である可能性が指摘されてきた。 【写真】「ここまで落ちぶれた」...プーチンが見せた、金正恩に「すり寄る」弱々しい姿に専門家も驚き イ事務局長は米国家安全保障会議(NSC)の資料を引用し、

    「衝撃的に劣悪」な性能...北朝鮮ミサイル、ウクライナでの「大失態」でロシアが調達キャンセルの情報
  • 在日外国人と日本社会の共生努力を後退させる右派の差別扇動

    <これまで大きなトラブルもなく10年以上にわたってうまく共生してきた埼玉県蕨市のクルド人と日人の関係に楔を打ち込む事F件があった。なぜ共生はうまくいかないのか> 2月18日、埼玉県の蕨市駅周辺で、右派系市民グループ「日第一党」に所属していた人物が主催するデモが行われた。標的にされたのは、川口市や蕨市に住むクルド系の住民だ。 日社会で暮らす外国人や外国にルーツを持つ人々の数は増えつつある。その一方で、右派系市民グループや右派系ジャーナリスト、またSNSなどで煽られた匿名のアカウントらが、地域社会に定着して暮らしている外国人の生活を脅かすという現象が生じている。 埼玉県南部のクルド人コミュニティへの差別の拡大 近年、川口市や蕨市など埼玉県南部地域では、クルド系住民の数が増えている。難民申請者もいれば正規ビザ取得者もおり、在留資格は様々だが、人口は約2000人と言われる。現地でクルド人と日

    在日外国人と日本社会の共生努力を後退させる右派の差別扇動
    hagakuress
    hagakuress 2024/02/28
    どっちもそれが飯の種だし、このプロレス無くならないよね。
  • ロシアが遂に使った(らしい)マッハ9の迎撃不能ミサイル「ツィルコン」の脅威

    2月7日にロシア軍のミサイル攻撃を受けたキーウのビル。初めてツィルコンが使われた可能性がある REUTERS/Valentyn Ogirenko/File Photo <ウクライナの首都キーウへのミサイル攻撃に使われた可能性がある最新鋭兵器は当に「迎撃不能」なのか。それとも「キンジャール」の二の舞か> ロシアが2月7日に行ったウクライナの首都キーウに対するミサイル攻撃では、実戦で初めて極超音速ミサイル「ツィルコン」が使用された模様だと、ウクライナ側が発表した。事実であれば、もうじき3年目に突入するウクライナ戦争で初めて、さらには実戦でも初めての使用となる。ただし、ロシアの誇る最新鋭兵器はこれまで必ずしも謳い文句どおりのものではなかったため、ツィルコンの登場が一進一退の戦況にどう影響するかは不透明だ。 ロシアが7日に行ったミサイル攻撃ではツィルコンが使用された可能性が高い──ウクライナ政府

    ロシアが遂に使った(らしい)マッハ9の迎撃不能ミサイル「ツィルコン」の脅威