インドネシア中部スラウェシ島のマナド郊外、トンダノにある同国唯一のシナゴーグ(ユダヤ教寺院)で取材に応じるラビ(ユダヤ教指導者)のヤコブ・バルク師(2019年3月4日撮影)。(c)Ronny Adolof Buol / AFP 【3月13日 AFP】ヤコブ・バルク(Yaakov Baruch)師は、インドネシアにある唯一のシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)のラビ(ユダヤ教指導者)だ。 だが、インドネシアで極めて少数派の他のユダヤ人と同様、バルク師も自らの宗教的アイデンティティーをあらわにはしていない。数年前、妊娠中だった妻と一緒にショッピングモールを歩いていたとき、男たちの一団に「狂ったユダヤ人」と呼ばれ、殺すと脅された。以来、ユダヤ教徒の伝統的な帽子「キッパ」の着用は控えめにしている。 人口2億6000万人のインドネシアは、世界最多のイスラム教徒人口を抱える。そこに暮らすユダヤ教徒の数は、わず