国会に新たな爆弾が投下されたのは4月4日のことだった。参議院の内閣委員会で立憲民主党の杉尾秀哉・参院議員が、岸田政権発足直前に作成された「岸田新政権の樹立に向けた留意事項」と書かれた文書を入手したことを明らかにした。作成したのは政府の「新しい資本主義実現本部」の事務長代理を務める新原浩朗・内閣審議官で、文書には岸田政権の目玉政策となる「新しい資本主義」を進める政府会議のメンバーの選任や閣僚人事にまで言及されていた。“新原ペーパー”と呼ばれたこの文書については、本誌『週刊ポスト』(2022年7月22日号)が報じていたものだ。 【写真】岸田政権では「新しい資本主義実現会議」を新設すべきなどの提言が書かれた“新原ペーパー”。不適切と指摘された高級ワイン2本セット 「(新しい資本主義の)中身が(岸田)周辺の振り付け、あるいは丸投げに近い印象さえある」と内閣委で杉尾議員がそう切り出した文書は、〈秘