中学生のときの被害を語る小川未菜さん。「相談できる友人もいないし、大人も信用できない。この世界から抜け出す方法が全く分からなかった」 =東京都内 ■借金…「やめられなかった」 「小さい水着を用意され、わいせつなポーズをとることを強要された。怖くて断れませんでした」 ◆つり上がる報酬 かつてジュニアアイドルとして活躍していた小川未菜さん(20)は、中学生のときに複数受けた性的被害についてこう話す。 母親に勧められ、幼い頃に経験したジュニアアイドルの活動を再開した矢先のことだった。DVD制作会社や出版社、写真家などの主催者から撮影会の様子をブログで発信することを口止めされたこともあった。 通っていた中学校に事実が知れ、「AV女優」といじめられた。不登校になり、何度も母親に「やめたい」と打ち明けた。しかし、借金などで、母親は「家計が苦しい。生活できなくなる」と言い、やめられなかった。母親は、未菜