東京の流行を追い掛けるのでなく、地方独自の発信を――と各方面で叫ばれている昨今。アイドル業界でもそんな気運が高まっている。北海道から沖縄まで、地元を拠点に活動する地方アイドルたちの活況に大きな注目が集まる。 【表】主な地方アイドル 大都市圏以外の地域でアイドルグループが増えてきたのは、2000年代始めから。先駆けとなったのは、りんごを始め青森の特産品PR のために結成された「りんご娘」、山形県酒田市で商店街の活性化に向けて活動した「SHIP」、新潟名産のやわ肌ねぎPRキャンペーンから生まれた「Negicco(ねぎっこ)」など。どのグループも地元産業の宣伝や町おこしといったビジネスと直結する側面を持っていた。 Negiccoをマネジメントする越後屋本舗クリエーターズの熊倉維仁氏は「商店街のイベントに出演すれば、かなりの集客がありますし、新潟市の中心街である“古町”にかけて「星の“降る町