「非常に激しいホットフラッシュが起きると、心拍も乱れました」。撮影中に更年期障害について語るリサ・デービスさん(44)。英国バーカムステッドで。(PHOTOGRAPH BY ELIZABETH DALZIEL) 女性たちやメディアが更年期についてオープンに話すようになったのは、米国ではここ数年のことだと、米コロラド大学医学部産婦人科教授で更年期の研究に長年取り組んできたナネット・サントロ氏は話す。 更年期に関する知見の多くは「全米女性健康調査(SWAN)」から得られた。例えば、突然のほてりや発汗などの症状が出る「ホットフラッシュ」を長く頻繁に経験している女性は、心臓血管疾患のリスクが高いことがSWANによって判明した。また、体重自体は変わらなくても体脂肪量が増え、脂肪以外(骨や筋肉など)の量が減るという、昔から更年期の女性が感じてきたことを裏付けたのもSWANだった。 1994年に始まった