免疫系が不調をきたして自分の細胞を攻撃すると、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、関節リウマチなど80種類以上の自己免疫疾患が引き起こされる可能性がある。写真は、皮膚筋炎と呼ばれる自己免疫疾患で現れた全身の発疹。(PHOTOGRAPH BY LULIIA BURMISTROVA, GETTY IMAGES) 健康な免疫系は、体を病気や感染症から守ってくれる。しかし、およそ10人に1人(その8割が女性)は、体の免疫系が不調をきたして、自分自身の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患にかかる。最近の研究によると、男性より女性の方がかかりやすい理由は、女性が持つ2つのX染色体のうち1つを停止させるメカニズムと関連している可能性があるという。 女性の体の細胞では、「Xist(イグジスト)」と呼ばれる分子の働きで、2つあるX染色体の1つが不活性化している。2月1日付けで学術誌「Cell」に発表された米ス
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