便所マーク、再び マンツーマンディフェンスの復権はやっぱりあるのかもしれない。欧州サッカーを観ていてそんなことを感じていたのだが、年が明けての日本のサッカー(つまり高校サッカー選手権)でも同じようなことを思わされることになった。そして、いま中国江陰市で開催されているAFC U-23選手権でも然り、である。 「ビックリしました。バスケです、バスケ(笑)」 岩崎悠人(京都)は苦笑いと共に10日に行われたパレスチナとの初戦を振り返った。センターFWの下に二人のアタッカー(俗に言う1トップ2シャドー)を配置する[3-4-2-1]システムを採用しているU-21日本代表に対し、パレスチナが採用した守備システムは2シャドーへのマンマーク。岩崎と三好康児の2枚にピタリと貼り付き、試合を通じて彼らを追いかけ回してきた。 「ずっとマンツーマンで付かれていた。周りを見ながらやっていたんですけれど、全然(ボールを
2017年12月27日、元オウム菊地直子さんの裁判で最高裁が上告棄却を決定したことを、マスコミからの問合せで知った。彼女は2015年8月号の月刊『創』に獄中から手記を書いており、それを前後して私は何度も接見に通ったし、手紙のやりとりもしていた。彼女がそんなふうに接触したマスコミ関係者は私だけだったと思う。というのも、彼女の「マスコミ不信」は相当なものだったからだ。今回私のところに来たマスコミからの問い合わせは、彼女にインタビューができないかというものだったが、それは難しいだろう。 (注:この記事は最初27日に書いたもので、彼女はコメントも出さないのではないかと書いたがそれは間違いで、弁護士を通じて短いコメントを発表した) でもそれは無理もない。無罪が確定することになった今だからこそ明らかなのだが、彼女は警察のずさんな見込み捜査によって17年間も全国指名手配され、マスコミでも「走る爆弾娘」な
日本テレビのみなさまへ、生活保護についての悪意のある番組放送はやめてください12月22日の19時~20時54分に、日本テレビ系列で『「ずるい奴らを許すな!」目撃!Gメン 徹底追及スペシャル(3)』が放送されました。 放送をみましたが、番組のなかでは生活保護の不正受給を取り上げ、不正受給をしたと思われる生活保護利用者を「ずるい奴」として、それを摘発する行政の職員をGメンとして描いていました。 番組で紹介された「不正受給」に対してのデータや、取材方法等について、ちょっと度を超えているのではないかと思いましたので、以下に書きます。 番組で紹介された2件の事例番組では、愛媛県松山市と埼玉県加須市での事例が紹介されていました。 松山市の事例は、取材をしたのは昨年10月。病気で働けないという一人暮らしの30代の女性。匿名の通報で調査を開始し、風俗の仕事をしているという疑いが。 家の前で数日にわたり取材
2015年12月に発売した4代目プリウスの売れ行きが低迷している。先代の場合、発売から2年間は「生産出来る台数=売れる台数」という好調さをキープしていたものの、現行モデルは発売1年にして対前年比で60%台という低空飛行になってしまった。なぜプリウスが低迷しているのか? 本来なら乗り換え客になるだろう2代目や3代目プリウスの乗っているユーザーや、プリウスを販売している現場に話を聞くと、どうやら三つの大きな要因があるようだ。1)奇抜過ぎるデザインと、2)変わり映えのない性能。3)そして高すぎる価格である。順番に説明したい。 まずデザイン。先代プリウスの場合、素直かつトラッドなデザイン&シルエットを持つ5ドアHBモデルであり、街中でたくさん見かけても飽きない存在だった。加えてタクシーとして使って乗客から不満の出ないリアシートの居住性を持つ。一方、新型プリウスのフロントデザインは奇抜。 3代目プリ
エアコンをつけたままにしたがらない理由夜間も気温が25℃を下回らない「熱帯夜」の季節がやってきた。2007年夏に東京23区実施されたアンケート調査では、25℃を下回らない熱帯夜条件になると睡眠障害の人が増加し、特に暑さの厳しい都心・内陸部では、30%近くにも上った(1)。省エネルギー意識が高まっているとは言え、エアコンの冷房なしに夏の夜を過ごすことは考えにくくなっている。 一昔前ならば、エアコンは寝つくときだけつけておき、寝ついたところの時間でオフになるようにタイマーをセットしておくのが、一般的だった。しかし昨今のこの暑さでは、エアコンが切れれば、暑さのあまりたまらず目覚めてしまう人も多いだろう。寒くなりすぎないようにやや高めの温度に設定して、一晩中エアコンをつけておくというアドバイスが、最近では主流である。 ただこのように助言すると、 「エアコンつけっぱなしで寝ると、次の朝だるいんですよ
ルミネ、ムーニーなど、企業の製品・サービスの宣伝動画で女性を描いて「炎上」する事例が後を絶ちません。だから、サントリー「頂」に対する批判ツイートを目にした時は「またか」と思いました。 ただし、見た後の不快感と、問題が共有されていない度合いは、過去事例と比べて深いと感じます。本稿はその理由を考えることが目的です。 このような動画が作られたことについて、企業内の意思決定メカニズムを問うことは重要です。同時に、「何が問題か分からない」と言えてしまう人のリテラシーや人権感覚もまた、問われるべきだと私は思います。 女性VS男性問題ではないひとつ忘れてはいけないのは、この動画への反応は「女性VS男性」という対立構造でとらえるべきでないことです。女性の中にも「男性の妄想への理解を示す」人がいるでしょう。また、男性の中にも「こういうのはやめてほしい」と思う人もいるでしょう。「男の妄想」とくくってしまうこと
■ バニラエアだけではない、物言う人を叩く傾向昨日、「バニラエア問題、声をあげた人へのバッシングはもうやめて。生きづらさを助長していませんか?」という記事を書きました。 バニラエアに搭乗しようとした障害者の方への配慮を欠く対応について、異議を唱えた障害者の方がバッシングに晒された、という問題です。この問題では会社が謝罪し、政府も対策を打つことになったというのに、バッシングが鳴りやまない、とても残念に思います。 しかし、考えてみると、不正なことを正そうとし、権利を主張する人たちへのバッシングが、最近日本の至る所に広がっているように思います。 その特徴として、私が書いたことがこちら こうしたバッシングの根底にあるものはなんだろう?と考えることがあります。 日本では、小さい時から校則などのルールが厳しく、小さい子が教えられることは「きまりをまもる」「迷惑をかけない」ということです。校則には不合理
みなさん、こんにちは。 豊田真由子議員のパワハラ発言が話題になっています。 豊田議員の言動の酷さについては、録音もあり、誰の目(耳?)にも明らかですので、特に論評する気もありません。 自民党にはたくさんいるとしても、それは是正するべきただ、自民党では、これくらいは当たり前であるかのような言動をする河村建夫元官房長官のような方もおられるようですので、それはさすがにおかしいということは指摘せねばなりません。 ・豊田真由子議員の報道に「あんな男の代議士いっぱいいる」 自民・河村建夫元官房長官 仮に自民党の男性の代議士に、豊田議員のようなパワハラをしている議員が大勢いたとしても、それはすべてが問題ですから、自民党は、公党として、そのようなことが起きないよう各議員に指導するべきでしょう。 もちろん、このような発言をする河村建夫元官房長官が、「豊田議員と同じことしてんじゃね?」と疑われる最前列に立つわ
エイバルの乾貴士が、安倍晋三首相、スペイン国王らが参加する晩餐会に出席するため帰国し、リーガ2試合を欠場するー。 スペインで3月30日に広まったこのニュースはすぐに日本にも伝わり、議論を呼んでいる。両国とも、メディアやファンの反応は“乾はリーグ戦を2試合休んでまでこの会に参加するべきなのか?”というものだ。”拒否すべき”との声もあり、中には”乾はなぜシーズン中なのに行きたがるのか?”と批判するものもあった。 誰が、なぜ乾の晩餐会参加を望んでいるのかー。 それはスペイン国王なのか、安倍晋三首相、あるいは外務省なのかー。 そして乾を引き抜かれるエイバルの監督はどう考えているのかー。 憶測が溢れる中、エイバルの幹部とPR部に取材をすると、いくつかの真相が見えてきた。 はじまりは3月中旬のある日のこと。日本からのファーストコンタクトは突然だったという。 エイバル広報部の電話が鳴る。相手はマドリード
最近「偽ニュース」という言葉がよく聞かれるようになり、それに伴って「ファクトチェック」を取り上げるメディアも増えてきた。昨年の米大統領選でファクトチェックが活発に行われていることを紹介したが、そのころより関心が高まっていること自体は、喜ばしいことだ。と言いたいところなのだが、どうもファクトチェックの意味を誤解していると思えてならない記事が目立つ。ここで、ファクトチェックとは何であるか、あるいは何でないのかを整理しておきたい。 ファクトチェックは「事実確認」?多くの新聞は「ファクトチェック(事実確認)」というように、訳語をつけて紹介している。「事実確認」はまさに直訳であり、間違いとは言わない。だが、「事実確認」という言葉から一般に思い浮かぶのは、事実関係がまだよくわかっていない段階で、確認を行うプロセスではないだろうか。「ファクトチェック」の本質を表した良い訳語だとは思われない。 私は、日本
不透明な土地取引が問題になっている大阪の学校法人「森友学園」のスキャンダルについて28日、米国の有力紙が、安倍総理の危機になり得ると報じた。 28日付けのワシントン・ポスト紙が伝えた。紙面の半分を占める大きな扱いだ。 学校法人が作成したパンフレットの表紙この中で、学校法人が運営する幼稚園が園児に対して韓国人や中国人に対する差別を助長する教育を行っていることを報じ、園児達が日の丸に向かって整列して君が代を歌い、更に教育勅語を唱和するよう求められていることを写真付きで紹介している。 その上で、学校法人に格安で国有地が払い下げたれていることや、国有地を管理している財務省が取引記録を破棄していたことを伝えている。 (参考記事:あのニトリが安倍首相ら閣僚6人に連続献金 11年から4年間で総額2170万円) 更に、学校法人が4月に開校を予定している小学校をめぐって、安倍総理の名前が寄付集めなどに使われ
認知症の最大の原因とされるアルツハイマー病。日本のみならず世界中で多くの人が抱える病ですが、いまだに根本的な治療法がありません。 今月14日、アメリカの製薬大手メルク社は、アルツハイマー病の治療薬として期待されていた薬剤「ベルべセスタット(Verubecestat)」の開発を一部中断すると発表しました。(プレスリリースはこちら) 軽度から中度のアルツハイマー病を抱える方に、この薬を投与する大規模な試験を行っていたのですが、外部の機関により「良い効果が出る見込みがない」と指摘され、中止に踏み切ったということです。 この薬は「今度こそ成功するのでは」と期待されていたものでした。去年、32人に投与する小規模な試験を行ったところ、この病気の原因とされる「アミロイドβ(ベータ)」という物質が減るなど、期待を持てる結果が確認されていたからです。 ところが今回、実際に多くの人に投与してみると、どうやら「
「ワセダクロニクル」という調査報道メディアが注目を集めている。2月1日に誕生したばかりの新しいウェブメディアだが、第1弾として、全国の地方紙にニュースを配信する通信社「共同通信」の記事が、大手広告代理店「電通」のグループ会社によってお金で買われていた、というスクープを放って反響を呼んだ。 共同通信は「事実誤認がある」と反論しているが、ワセダクロニクルは「連載形式で続報を掲載していく」としているので、今後の展開に注目したい。 このワセダクロニクルは、早稲田大学ジャーナリズム研究所(所長・花田達朗教授)が運営するメディアで、支援者の寄付金に頼りながら、調査報道ジャーナリズムに特化した活動をおこなっていくと表明している。 政府や企業の発表に依存せず、独自の調査で丹念に事実を集めて、権力の不正を暴こうとする「調査報道」。大学を拠点にそこに注力しようという試みは、従来の日本では見られないユニークなも
■高校の授業で飛び込みにより首を骨折昨日、プールにおける飛び込み事故の一報が入ってきた。 東京都立の高校で7月に、水泳の授業中に3年生男子が、プールに飛び込んだ際にプールの底で頭を打ち、首を骨折し、現在も胸から下がまひの状態という(第一報『東京新聞』9/27)。 学校のプールは、溺水防止のために浅めに設計されている。そのため、飛び込みをおこなうには構造的に無理がある。 しかしながら、学校の授業や部活動で飛び込みがおこなわれ、昨年もプールの底に激突して首の骨を折るなどの重大事故が、少なくとも3件起きている(『朝日新聞』6/25)。 障害事例を数え上げてみると、1983~2014年度までに学校管理下のプールで、飛び込みによる障害事故が172件起きている。うち154件が、頭頸部の外傷によるものである(筆者調べ。2013年度までの分析はこちら)。今回もまた同じような事故が起きてしまった。 ■デッキ
乗客と口論になった鉄道職員が線路に降りさらに高架線から飛び降りる事故が起きました。前の記事「車掌はなぜ制服を脱ぎ飛び降りたのか」に続き、今回は乗客に関して考えます。 ■鉄道職員が受ける暴力国土交通省の調査によれば、2014年度中に発生した鉄道職員への暴力行為は、全国で887件でした。大手民間鉄道16社の日本民営鉄道協会の調査では、2015年度には792件の暴力事件が発生したと報告されています。 多くの鉄道職員が、乗客による暴力暴言に悩んでいます。 ■いつ、誰が、なぜ上記民鉄の調査によれば、加害者の72パーセントが酒気帯びでした。曜日で最も多いのが、金曜日。次に多いのが土曜日と日曜日でした。時間帯では深夜22時から翌午前5時までが最多で、月別では12月が最多でした。年代別では、どの世代でも見られますが、最多は60代以上でした。 事例としては、携帯電話を注意して殴られたり、自動改札口を通れなか
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