二〇二二年度予算の概算要求の総額が一般会計で過去最大となった。社会保障費が増大する中、新型コロナ対策費が加わり膨張につながった。新政権は野放図な財政運営を根幹から見直し、必要な分野に優先配分する「役に立つ予算」を編成すべきだ。 一般会計の総額は百十一兆円台に突入し四年連続の記録更新。高齢化に伴う社会保障関連費の増加は避けて通れないにしても膨張の規模は見過ごせないレベルだ。 二二年度予算編成では二年ぶりに特別枠が復活した。デジタル化、脱炭素化、地方創生、子育て支援に関わる予算について重点的に配分する政策だ。菅義偉首相の看板政策で要求が通りやすいと判断した各省庁がこぞって増額した結果、計四兆円以上に膨らんだ。
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