日本の社会は、そして日本の企業も、いまが正念場かもしれません。 平穏で順調に物事が推移しているときより、突発事態や緊急事態に遭遇したときほど、混沌とした曖昧な事態を切り拓く頼もしいリーダーが待望されます。ふりかかり山積する課題や難問に円滑かつ速やかに対処するには、リーダーシップは欠かせません。戦略的な展望を持ち、複数の選択肢から適切な判断をくだし、説得力のある発言ができ、人びとをひとつにまとめ、彼らを動かし、明確な結果をもたらすことが、組織のリーダーには期待されています。 ただ、リーダーは全知全能でも完全無欠でもありません。見落としもあれば、思いこみや囚われもあるでしょう。あらゆる答えをリーダーが与えてくれると期待するのは、達成しえない過重な負担を背負わせることにもなりかねません。リーダーは衆知を集めたうえで決断します。良質な見解や指摘が適切なタイミングでリーダーに届かねばなりません。
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