東京電力は13日、福島第一原発事故で炉心溶融した1~3号機について、事故時に消防車で原子炉内に冷却水を送り込む際に、十分な量を送り込めていなかったと発表した。消防車からは十分な水が出ていたが、別の配管に水が流れ込んでいた。別の配管に流れ込んでいなければ、炉心溶融が進むのを抑えられた可能性があるという。 東電は昨年6月に事故調査報告書を公表したが、未解明なことが多く残っている。東電は未確認・未解明事項52項目を挙げ、2年以内に結論を出す予定にしている。今回、うち10件の分析結果を公表した。 福島第一原発では震災直後、炉心冷却設備が壊れて使えなくなった。このため、消防車をホースで原発の配管とつなぎ原子炉へ注水して原子炉を冷やした。東電によると、2号機では冷却に必要な7倍以上の水量を送っていたという。しかし、原子炉を十分に冷やせず、1~3号機で炉心溶融事故が起きた。
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