東京都西東京市の中学2年の長男(14)が虐待を受けた後に自殺した事件で、傷害容疑で逮捕された父親の無職村山彰容疑者(41)が、自殺を図った長男に気付いて通報しようとする母親を制止していたことが、警視庁への取材でわかった。 田無署によると、7月30日午前8時50分ごろ、起床した母親が、自室で首をつっている長男を発見。通報しようとしたが、村山容疑者から「通報は待て。捕まる用意をする」と言われ、通報を止められたという。発見から約50分後に村山容疑者が通報したが、その間に人工呼吸などの救命措置はしなかったという。司法解剖の結果、死因は窒息死だった。 遺体の顔や胸、手足などには計数十カ所のあざがあったことも判明。村山容疑者はボクシング経験者で、「スパーリングで長男を殴った」と供述しており、署は日常的な虐待があったとみている。