わたしたち清水っ子にとっては、清水の次郎長親分と言えば大変なヒーローであると同時に乱暴者で、身近だけれどなんだかちょっと怖いイメージもある、非常に魅力的な人物です。 TVや映画、演劇で描かれる次郎長さんとその仲間の印象が強いこともあって、本当はどんな人だったんだろう?というのはすごく気になる部分でもあります。 そんな訳で、次郎長さんの一生を振り返ってみました。 清水次郎長は文政3年(1820年)1月1日に、現在の静岡市清水区の船持ち船頭の高木三右衛門の次男として誕生しました。 母方の叔父である米穀商の甲田屋の主、山本次郎八に実子がいなかったこともあり、次郎八の養子になります。 この次郎八のところにいる幼少時代に周囲が、次郎八のところの長五郎、「次郎長」と呼称されるようになりました。 文政12年(1829年)、8歳の時、その粗暴な性格に手を付けられず由比倉沢の伯父、兵吉のもとに預けられてしま