卓越した技術で知られるイタリアの世界的なピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ氏が亡くなりました。82歳でした。 ポリーニ氏はイタリア北部のミラノ出身。 ミラノの音楽院でピアノを学び、18歳の時には世界で最も権威があるとされる「ショパン国際ピアノコンクール」で審査員の全員一致で優勝しました。 そのときの審査委員長は「われわれ審査員の誰よりもうまい」と評しました。 その後、50年以上にわたってヨーロッパやアメリカなど世界各地で演奏活動を行い、卓越した技術に裏打ちされた正確な演奏で、現代最高のピアニストの1人ともされてきました。 ポリーニ氏は1974年の日本での初公演以降、たびたび来日していて、2010年には「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞しました。 また、浮世絵や漆器など、日本文化にも造詣が深いことで知られています。 地元メディアによりますと、ここ数年は健康状態が悪く、公演をキャンセルすること
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