打ち上げられた北海道産小型ロケット「CAMUI(カムイ)」=16日午前7時17分、北海道大樹町、吉本美奈子撮影 宇宙航空研究開発機構(JAXA・東京)などが開発を進めているロケットエンジン部品の実験が16日、北海道大樹町であった。使用したのは、全長3.4メートルの北海道産の小型ロケット「CAMUI(カムイ)」で、2回の打ち上げに成功した。カムイを管理するNPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)の伊藤献一理事長は「JAXAという宇宙開発の中核機関に協力できたのは大きな喜び」と話した。 実験したのは宇宙輸送用複合エンジンの部品。超音速に達する前の状態のデータを取るのが目的で、JAXAが持つロケットでは大きすぎるため、コスト面も考慮して小型のカムイの利用を決めた。 カムイは02年から10回の打ち上げ実験を続けてきたが、外部機関の本格的な研究用として使われるのは初めて。ロケッ