欧州宇宙機関(ESA)と民間企業からなる開発チームは2018年3月5日、大気を取り込んで推進剤として利用する、「大気吸い込み型イオン・エンジン」の開発と噴射試験に、世界で初めて成功したと発表した。 高度200kmあたりの超低高度軌道には、希薄ながら大気が存在する。そのため、この領域を飛ぶ衛星は大気との抵抗で高度が落ちないよう、ロケットエンジンを噴射して飛行する必要がある。従来の衛星は、キセノンを推進剤に使うイオン・エンジンを使っていたが、推進剤を使い切れば運用を終えるしかなかった。 しかし、大気を推進剤に使うこのエンジンが実用化されれば、より長期間飛び続けることができるようになり、超低高度軌道を飛ぶ衛星の開発や利用が大きく進むことになるかもしれない。 大気を取り込んで推進剤として利用する、イオン・エンジンの噴射試験の様子 (C) ESA/Sitael 超低高度軌道 「宇宙は真空」とはよくい
今月3日、アメリカやロシア、中国など世界およそ50の国の閣僚らが集まり、今後の宇宙探査の枠組みについて話し合う国際宇宙探査フォーラムが東京で開催されました。 アメリカの宇宙ベンチャー「スペースX」による火星向けロケットの打ち上げ成功。アメリカ政府による国際宇宙ステーションの民営化方針の発表。さらには、月周辺に新たな宇宙ステーションを建設する構想など人類の宇宙探査はいま大きな転換点を迎えています。 宇宙探査の舞台は、この20年、地球の上空400キロにある国際宇宙ステーションでしたが、それが月、そしてその先の火星など深宇宙=ディープスペースへとフロンティアを広げようとしているのです。 こうした中、日本も各国が協力して行う月面の有人探査に参加できるよう技術的な検討をしていくと発表しました。アメリカ、ロシアだけでなく、中国、インドなども月面の有人探査に向け活発に動き始める中、日本人は月面に立つこと
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