ツタンカーメン王の墓で、地中探査レーダー(GPR)を使用して西の壁の奥に空間がないか探す技術者。2018年の調査は、イタリア、トリノ工科大学の専門家が中心となって進められた。(PHOTOGRAPH BY KENNETH GARRETT, NATIONAL GEOGRAPHIC) エジプト、王家の谷にあるツタンカーメン王墓で入念なレーダースキャンが実施され、玄室の壁の奥にあると期待された隠し部屋や通路が、いずれも存在しないことが決定的に判明したと、エジプト高官が発表した。 ギザの大エジプト博物館(GEM)で開かれていた第4回国際ツタンカーメン大エジプト博物館会議の中で、エジプト考古最高評議会のムスタファ・ワジリ事務局長の代理人が明らかにした。 調査が始まったきっかけは、ナショナル ジオグラフィックが支援するエジプト学者ニコラス・リーブス氏が、3300年前のツタンカーメンの墓の後ろに第18王朝