米カリフォルニア州のNASAのジェット推進研究所で、笑顔で取材に応じるスー・フィンリーさん(2019年7月11日撮影)。(c)Robyn Beck / AFP 【7月18日 AFP】1950年代後半、旧ソ連が世界初となる人工衛星の打ち上げに成功し、米国も地球軌道に衛星を投入すべく開発を急いでいた。スー・フィンリー(Sue Finley)さんが、米航空宇宙局(NASA)の研究開発を行う機関「ジェット推進研究所(JPL)」で働き始めたのは、そうした宇宙競争が激しさを増していた1958年のことだ──。 82歳となったフィンリーさんは、NASAで最も長く働く女性の一人。NASAでは、アポロ計画など宇宙開発において不可欠な存在だった「人間コンピューター」として働いていた。彼女のような人間コンピューターの貢献は長らく表に出てこなかったが、最近になりようやく認められるようになった。 フィンリーさんが加わ