最近、わりあい続けて梨木香歩さんの本を読んだ。 今まで梨木さんが描く様な物語は読んでこなかったが、こういうのを時折読むのはイイ。 何といってもすぐに読めるのがイイ。ページも薄いし、文章も簡単だから気楽に読める。 気楽に読めるが、後に何も残らないわけではない。(別に何かが残るのがイイというものでもないけど・・・) ほんの少し、何かがホッコリと自分の感情に積み重なり、気持ちの隙間を埋めてくれる・・・ような気がする。 文章と文章の間、語句と語句との間にある隙間。隙。スキ。 よく、「行間を詠む(読む)」などと云われる、あの“行間”に相当するものだ(チョットちがうか?)。 “スキ”の開け方によって、あるいは“スキ”の向こうに見え隠れするモノによって、その文章の印象は異なる。文章どころか、物語全体の構成や雰囲気さえも左右する場合だってある。 梨木香歩さんは、“スキ”の取り方、隙間の微妙な開け方、隙の向