宇宙が誕生した初期のころに、太陽の数百万倍という極めて大きな質量のブラックホールが存在していたという研究成果を、イギリスなどの研究チームが発表しました。このブラックホールはこれまで見つかった中で最も古いものだということです。 この研究は、イギリスのケンブリッジ大学などの研究チームが17日、世界的な科学雑誌「ネイチャー」に発表しました。 研究チームは、宇宙空間から天体観測を行う「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」を使って、はるか遠くにある銀河を調べました。 すると、今から130億年以上前、宇宙が誕生しておよそ4億年という初期のころにブラックホールが存在し、その質量は太陽の数百万倍という、極めて大きいものだったことがわかったということです。 このブラックホールはこれまで見つかった中で最も古いものだということですが、これほどの質量のものができるには、従来の考え方ではおよそ十億年が必要とされています