X線観測衛星「XRISM」の観測で、超新星残骸の鉄が100億度に達している様子がとらえられた。巨大ブラックホール周辺の構造など、他にも多くの観測成果が得られている。 【2024年9月24日 JAXA宇宙科学研究所】 2023年9月7日に打ち上げられた日本のX線分光撮像衛星「XRISM」は、ファーストライトから優れた観測性能を見せている(参考:日本のX線天文衛星「XRISM」がファーストライト/X線分光撮像衛星XRISMの初期科学観測データ公開)。今年2月から定常運用に入り、9月まで「較正・初期性能検証観測」として約40天体の観測が行われた。これは、世界の研究者から観測提案を公募する前に、XRISMの性能を実際の観測例で提示する「ショーケース」の意味も持っている。 9月20日の記者説明会では、XRISMの現在の状況と、初期観測で得られた2件の新たな科学成果が紹介された。 「Resolve」の
「はやぶさ2」が2026年に探査する小惑星「2001 CC21」の大きさと形について、恒星食の観測結果を解析したところ、細長い形をしている可能性が示された。 【2024年8月9日 京都大学】 恒星の掩蔽(恒星食)は、小惑星などの太陽系天体が恒星の手前を通過して隠す天文現象だ。掩蔽を複数の地点で同時観測し、恒星が消え、再び現れる時刻を計測すると、直接観測が難しい小天体のサイズや形を高い精度で推定できる。この分野ではこれまで、アマチュア天文家が観測や研究に大きく貢献してきた。とくに近年は技術が進歩し、従来は小さすぎて観測が難しかった直径数km以下の小惑星でも掩蔽観測の成功例が増えている。 小惑星(98943)2001 CC21は、現在「拡張ミッション」として飛行中の小惑星探査機「はやぶさ2」が次に探査する天体で、直径は約500mと推定されている。「はやぶさ2」は2026年7月に2001 CC2
冬の定番天文現象「ふたご座流星群」。12月14~15日ごろを中心に、たくさんの流れ星が飛びます。 今年は月明かりの影響がまったくないという好条件に、放射点が高い時間帯に極大を迎えるという好条件も重なり、非常に多くの流れ星が飛ぶと期待されます。一晩で100個以上見えるかもしれません。 寒さ対策を万全にして、安全やマナーに気をつけて、流れ星を待ってみましょう。 ピークは15日4時ごろ 2023年のふたご座流星群の活動が最も活発になる「極大時刻」は、12月15日4時ごろと予想されています。つまり、12月14日の宵から15日の明け方にかけて、たくさんの流れ星が見られると考えられます。そのなかでもとくに、流れ星が飛ぶ中心となる放射点(›› 解説)が高い15日1~3時ごろに最も多くなると期待されます。 見える数の予想と見やすさ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く