世界中の人々、特に若者を虜にしている日本の「マンガ」、「アニメ」、「ゲーム」といったコンテンツ(作品)は、「読む」、「見る」、「遊ぶ」だけではなく、それら作品に登場するキャラクタに「なりきる」楽しみを生み出している。それが「コスプレ」である。作品の中で登場する人物、動物といったキャラクタは、作者の中で創造され、魅力的な存在として表現される。それら作品に接している人々は、その原作に登場するキャラクタが持つ個性を楽しみ、やがて、作品の中で視覚化されているごく一部の情報からキャラクタの性格や、日常生活などを想像し、より深い愛情や近親感を持つことになる。このようにして原作から派生されていく世界を「2次創作」と呼ぶが、その1つの例として、人々がキャラクタに装いを変え、そのキャラクタになりきり、その個性を共有することを「コスプレ」と呼び、それらを楽しんでいる人々を「コスプレイヤー」と呼ぶ。 昨年夏、名
「コスプレ」とは、漫画・アニメ・ゲームなどの登場人物やキャラクターに扮する行為を指す。 この「コスプレ」は「写真」と密接な関係にある。コスプレを行う人を「コスプレイヤー」と呼ぶが、コスプレイヤーの活動は基本的に、キャラクターに扮して、その姿を写真におさめて初めて完結する。コスプレ写真こそが、彼らの活動の証なのだ。今回は、コスプレイヤーを撮影したことがある私が写真を通じて感じとった「コスプレ文化」について書いてみたいと思う。 コスプレイヤーは、一般社会では驚くほど普通の人であることが多い。学生だったりOLだったり、特に目立つような存在ではないことが大半だ。 ところが、コスプレイヤーとしての活動をしている時の彼らは別人だ。あの地味な人のどこにこんなパワーが隠されていたのだろうと目を見張るくらい、大胆なポージングをしたり、生き生きとしたコミュニケーション力を発揮することがある。 彼らに聞いてみる
ファッションセンスが皆無なのでファッションローには踏み込めていないのですが、「コスプレと著作権」を研究(私的な勉強)すると、「衣装と著作権」という問題に帰結しやすいので、ファッションローは避けて通れないんですよねぇ。 — kaneko (@kanegoonta) May 3, 2019 と書いたので、ざっとまとめてみました。 ※あくまで著作権法の観点からであり、その他の法律(例えば不正競争防止法)については対象外です。 【目次】 1.コスプレの法的問題点~各種文献~ 1.1.角田政芳・関真也「ファッションロー」(勁草書房、2017) 1.2.池村聡『今、考える「“キャラクター”と著作権」』(コピライトNo.687 vol.58、2018) 1.3.平成 27 年度著作権委員会第 4 部会「コンテンツ内オブジェクトによるビジネスについての法的諸問題」(パテントVol. 69 No. 12、2
「可愛い女の子の写真がTwitterタイムラインで流れてきた」 「中国のコスプレイヤーだ」 ここ数年、コミックマーケットや東京ゲームショウなどの大規模オタクイベントで、中国コスプレイヤーの参加が増えてきました。 アニメの聖地というだけでなく、中国ゲーム会社やビリビリ動画などの日本進出が増えているからです。メディアやイベント参加のカメラマンに取り上げられるだけでなく、本人がTwitterを始めていることも少なくありません。 中国コスプレイヤーはクオリティが高く、ほとんど日本で活動をしていなくとも、多くのフォロワーを得るほど人気を集めている人もいます。 例えば、中国の東北に住むコスプレイヤーのLoluさん(@Loluuuuuu_cos)は、これまで来日したのは1度しかありません。しかし、Twitterのフォロワーは9万人を超えています。 中国コスプレイヤーのクオリティの高さは、国内での競争の激
20人前後の大人数の集合写真を撮る方法! 撮影手法 yuji_etoile access_time2017.10.20 12:11 20人の集合写真を綺麗に撮るポイントを押さえていこう。 大阪にあるハウススタジオ、シェルエンブレイズで4回ほど20人前後の大型併せを撮影した。ここに4回の撮影を通して得た教訓を書き記していきたい。集合写真というと全員にピントを合わせることが必須となる。大人数の集合写真を撮るときの一助としてもらえれば幸いである。 まずこのスタジオのダイニングで撮影した写真のカメラの設定と使用レンズ、ライティングから書き記しておこう。 カメラの設定・・・F値10、シャッタースピード1/60秒、ISO感度1600 使用レンズ・・・Canon EF24-70mm F4 IS USM ライティング・・・ソフトボックス大中2個とアンブレラ1本それぞれに、Canon600EX-RTを設置。
大人数の集合写真をハウススタジオで撮る時のカメラの設定 撮影手法 yuji_etoile access_time2017.07.20 23:53 総勢22人の豪華な大型撮影。あなたならどう撮る? 6月初旬にハウススタジオで22人の大型併せを撮影してきた。カメラマンは総勢4人。1階と2階両フロアを貸し切っての豪華な撮影だった。 22人の集合写真は僕に託されていた。集合写真というのは人数が増えれば増えるほど構図が限られてくると以前にもブログで述べたが、今回は22人という大人数という事もあって、当然構図はより限られてくる。これが集合写真を撮るのが一見難しいように思われて、コツを掴めば簡単な理由だ。役者は揃っている。ライティングのセットも完了、カメラマンは同じ位置からシャッターを切る。時にカメラの高さや傾きを変えて、しかし場所は動かない。というか動けない。それだけ。 当然ながらスタジオ内で綺麗に集
コスプレイヤーときくと、キャラクターの衣装を身にまとったキレイなお姉さんというイメージが浮かぶかもしれませんが、衣装制作から手掛けるとなると、職人の作業のように、地味に思える工程も多くなるようです。今回は、コスプレの衣装制作に情熱をたっぷり注いで、自作の範疇を超えているのではないかというレベルの、とあるお姉さんのお話です。 衣装制作に6年を費したコスプレイヤー・祭さん 森薫先生の人気漫画「乙嫁語り」は、中央アジアと呼ばれる諸地域の、ある民族の若妻“アミル”を描いた読みごたえのあるラブ・ストーリー。見どころのひとつは民族衣装や工芸品の精緻な描写。森薫先生は背景、衣装のリアリティーさに定評があり、乙嫁語りではタペストリーひとつとっても文様の描写がとても細かく、表現への情熱に息を飲んでしまいます。 そんな乙嫁語りのコスプレをしたいと自作に励んだコスプレイヤー・祭さんは、アミルが着ている衣装を手縫
身長の小さいキャラクターを撮ってみよう -子供っぽく撮る為の3つのステップ- 撮影手法 yuji_etoile access_time2017.01.07 12:18 ちびっ子キャラっぽく撮る為の3つのステップ。 あんスタの姫宮桃李のコスプレを撮ることになった。レイヤーさんからの要望は小さく撮って欲しいとのこと。キャラクターのプロフィールを見ると、身長152cmとある。なるほど、ちびっ子キャラクターだ。 昨今の中高生男子の平均身長が170cmくらいと考えると、身長152cmの男の子はかなり小さなキャラクターとなる。そして見た目もその身長と違わず女の子っぽくて可愛い。 僕自身もコスプレをしていて、幼少キャラなんてのをやったりするので、その時に撮り合いの相手に指示したときの撮り方で撮ってみる事にした。僕の頭の中のフローチャートを公開していく。 1.脚立に乗って上から撮る 上から撮るのは可愛く撮
超広角ズームレンズでダイナミックなポートレートを撮る! レンズ yuji_etoile access_time2016.11.24 18:16 超広角レンズでダイナミックなポートレート写真を上手く撮るには? 超広角レンズを使ったポートレート撮影は難易度が高い。なぜなら歪みが激しいからだ。顔が歪む、体が歪む、背景が歪む。 しかし使い方次第ではポートレートでも有効なレンズとなるだけでなく、撮りやすいレンズともなる。 こちらの写真は2年ほど前に撮影した。焦点距離16mm。モデルの歪みが激しくて、あまり上手く撮れた写真とは言い難い。 超広角特有の歪みが、被写体に影響を与えてしまっている。 こちらは先日同じ場所で同じモデルを撮影してきた写真。今回は超広角レンズの歪みを活かすことが出来た。2年分の成長が見られたというわけだ。 焦点距離16mmで撮影。超広角にもかかわらず、被写体に対する歪みが気にならな
超広角レンズを使って動きのある集合写真を撮ってみよう 撮影手法 yuji_etoile access_time2016.10.22 10:13 広角レンズを使って動きのある集合写真を撮ろう。 集合写真と言えば、焦点距離35mmの歪みが少ないレンズや、50mm、85mmの歪みのないレンズを使って撮るのがセオリーだ。しかしもしあなたがカッコいい集合写真を撮りたいと思っているのなら、ここは敢えてセオリーを外して、広角レンズや超広角レンズで集合写真を撮ってみるのも良いだろう。 今回の撮影でのレンズの選別は消去法となった。スタジオが思っていたよりも狭くて、55mmの単焦点レンズでは全身の集合写真が撮れなかったのだ。そこで24mmの広角レンズに付け替えて撮影してみることにした。 焦点距離24mmの広角レンズはご存じの通り、歪みが激しい。だから集合写真を撮る時には、全員の全身が入るからといって広角レンズ
集合写真はF11まで絞るとキャラクターが際立つ! 撮影手法 yuji_etoile access_time2016.10.21 20:32 F11まで絞って全体をシャープでキレのある写真に。 集合写真を撮る時に、どこまで絞れば良いのかは悩むところだ。F10やF11がやはりセオリーなのだろうか。小絞りボケが発生せずに絞れる最大値だ。 横並びならF5.6?それともF7.1?多少前後してるくらいならF8くらいかな?と撮っていくが、データを原寸大で見てみると背後の人が若干暈けていたりする。そこで今回は撮影の最後の段階で思い切ってF11まで絞ってみることにした。 F11まで絞ることに抵抗があるのは、小絞り暈けが発生するF値であると一般的に言われている点と、スタジオ内でF11まで絞ると写真が極端に暗くなるので、ISO感度を思い切り上げなければならない点だ。 また、ストロボにも最大光量に近い設定にしない
円形の寝ころび集合写真を歪みなく綺麗に撮る方法 撮影手法 yuji_etoile access_time2016.09.27 21:01 円形の仰向け寝ころび集合写真は絆を表現できる。 集合写真にも色々あるが、今回は初めて円形で寝ころびの集合写真を撮影してきた。今まで撮影したことがなく、レイヤーさん達が皆一様に円形に寝転がりだした時はどうやって撮ろう撮れるかなと一瞬うろたえた。 まず円形なので、斜めから撮ることは出来ない。真上から真っ直ぐに撮る必要がある。そうなると使えるレンズは限られてくる。焦点距離35mm以下の焦点域をカバーしたレンズだ。ただしこの数値はフルサイズ機で撮影した場合なので、センサーサイズが一回り小さくフレームが切り取られてしまうAPS-C機の場合は、24mm以下のレンズがこの場合は有効となる。 当然脚立が必要になるのだが、真上から撮ろうと思えば脚立をレイヤーとレイヤーの間
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