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ブックマーク / number.bunshun.jp (90)

  • 水島新司、佐々木信也、名実況アナ。ぜひ「野球文化人」にも殿堂を!(広尾晃)

    東京ドームの一角にある野球殿堂博物館は、野球好きなら一度は足を踏み入れる価値のある施設だ。様々な展示がされているが、その奥に「野球殿堂」がある。 1872年に日に野球が伝えられてからおよそ150年、日野球をナショナルパスタイムにした偉大なる先人たちが、レリーフとなって飾られている。 今のレリーフは、学士会館の「日野球発祥の地モニュメント」を制作した彫刻家の松田光司さんが手掛けている。 殿堂には約200人の野球人が顕彰されている。沢村栄治、スタルヒンから川上哲治、長嶋茂雄、野村克也、王貞治、そして近くは立浪和義、松井秀喜、金知憲まで。一世を風靡した大選手たちがレリーフになっている。野球選手と生まれたからには「野球殿堂入り」は生涯の目標ではあろう。 さらに野球殿堂には、ルールを整備した人、多くの優秀な選手を育てた指導者、野球道具を開発、普及した人、などなど野球選手以外の功労者も名前を連

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    hamachobi 2020/01/22
  • カープの「幹」を担う重責に抗って。誠也が復帰、あとは田中広輔だけだ。(前原淳)

    4月27日、神宮。6日ぶりに実戦の打席に立った鈴木誠也は、右肘でリズムをとりながら相手投手と対峙した。 これまでの打撃フォームとは明らかに、違う。背筋を伸ばし、右脇を大きく開けて構える形は、元マリナーズのケン・グリフィーJr.のようだった。 コンディション不良で3試合欠場し、21日DeNA戦以来4試合ぶりの代打での出場だった。6日ぶりの打席で、打撃フォームを変える大胆な行動に出た。 「シーズン中だからです。(ケン・グリフィーJr.を)真似したわけじゃないですけど、ヒントになるかなと思って」 模倣は否定するも、フォームを変えたことはあっさり認めた。これまでも、鈴木は突然フォームを変えることがあった。昨年は両脚の幅を狭めグリップを右肩前に据えるタイガースのミゲル・カブレラやグリップ位置を上げるエンゼルスのマイク・トラウトのような打撃フォームにしたこともあった。 シーズン中のフォーム調整。 微修

    カープの「幹」を担う重責に抗って。誠也が復帰、あとは田中広輔だけだ。(前原淳)
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    hamachobi 2019/04/29
  • 前田でもなく、新井でもなく……。カープの背番号1、鈴木誠也の風格。(前原淳)

    長野久義や小園海斗らに注目が集まる広島が、4連覇を狙う新たなシーズンを迎えようとしている。 新戦力が連日メディアを賑わせる中、今年のチームの鍵を握る鈴木誠也は、喧騒をかわすように静かに、そして確かな足取りでシーズン開幕へ歩を進めている。 昨年11月、右足首のボルトを抜く手術を受けた影響もあり、春季キャンプは初日から別メニューだった。ただ、初日から外野守備に就き、打撃では柵越えを披露。特にバッティングでは球を捉えたときの打球音がほかの選手とは違う。 打者としてまた1段階も、2段階も上がった強烈な印象を与えた。 最後まで別メニューが続いたのは、右足に不安があるからではない。首脳陣からの信頼の証でもあった。「誠也は放っておいても勝手に振る。打撃技術もほかの選手と比べたらかわいそうなくらい」と、東出輝裕打撃コーチは認める。 人は24歳で与えられた特権に戸惑いながらも、同時に受け取った責任感と向き

    前田でもなく、新井でもなく……。カープの背番号1、鈴木誠也の風格。(前原淳)
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    hamachobi 2019/03/24
  • プロ野球選手の昔の風格が凄かった!衣笠祥雄の秘蔵写真とカメラマン秘話。(朴鐘泰)

    なんだこの写真。 フィルムを見て、のけぞってしまうほどだった。 全員お揃いの上下の白スーツに黒の開襟シャツ。とても野球選手に見えない。全日空の旧ロゴもシブい。平成生まれの若者に「これ、昔の映画のワンシーン」っていえば、すんなり信じてくれるだろう。 この強烈なインパクトは某SNSで、とんでもないほどの話題になった。いわく「昔のカープはどう見ても堅気ではない」という風なコメントで。 ……ですよね。見つけた僕も、「これからカチコミ?」って余計なツッコミいれたくらいですから。 この写真は、9月27日発売のNumber962号「V3から日一へ カープの花道。」特集内で、今年4月に惜しくも亡くなられたカープのレジェンド、衣笠祥雄さんの追悼ノンフィクション「フルスイングの美学は永遠に」に使用した。 実はこの写真、38年前に撮影されたものである。1980年8月5日発売のNumber9号に衣笠さんの記事が

    プロ野球選手の昔の風格が凄かった!衣笠祥雄の秘蔵写真とカメラマン秘話。(朴鐘泰)
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    hamachobi 2018/10/06
  • カープ優勝のために外したブレーキ。鈴木誠也が戦う「あの日」の記憶。 - プロ野球 - Number Web - ナンバー

    あの日から399日――。広島の鈴木誠也は、解放されたような表情を見せた。 喜び、安堵、そして達成感……。あの日からはとても、こんな瞬間を迎えられるとは思いもしなかった。誰よりも想像していなかったのは、人だろう。人生初の骨折から過ごしてきた月日は、鈴木の野球人生に色濃く残る時間となったに違いない。 9月26日、マツダスタジアムは真っ赤に染まった。これまで何度も見てきた光景が、いつもと違った。27年間待ち続けた思いが充満していたのかもしれない。球団初の3連覇を'91年以来の拠地で決めた。 マウンドに向かって広島ナインがベンチから飛び出すと、右翼の定位置で右手を上げた鈴木も、まずは二塁ベース付近で外野陣と喜びを分かち合い、そしてチームメートの輪に加わった。 「去年ケガをしてベンチの中から(優勝の瞬間を)見た。守っていて、去年ああいうことがあったなと思いながら迎えたので、感動したというか、すご

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    hamachobi 2018/09/28
  • カープ丸佳浩が前例のない大化け。突然のHR量産でセの最強打者に。(広尾晃)

    昨シーズンのこの時期、私はセ・リーグのMVPは、広島の丸佳浩だ、と主張した。昨年の丸は最多安打のタイトルこそ取ったが、主要3タイトルには届かなかった。 しかし、打者の総合指標であるRC(Run Created)の数値を見れば歴然だったのだ。 <昨年のセ・リーグRC5傑>※打=打数、安=安打、塁打、盗=盗塁、球=四死球 1丸佳浩(広) 114.60/556打 171安 23 13盗 83球 打率.308 2筒香嘉智(De)103.98/503打 143安 28 1盗 93球 打率.284 3田中広輔(広)101.91/565打 164安 8 35盗 89球 打率.290 4マギー(巨) 96.28/523打 165安 18 4盗 58球 打率.315 5ロペス(De) 95.35/569打 171安 30 0盗 27球 打率.301 RCを簡単に説明すると、安打、長打、盗塁、

    カープ丸佳浩が前例のない大化け。突然のHR量産でセの最強打者に。(広尾晃)
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    hamachobi 2018/09/20
  • カープの「締めの男」は中崎翔太だ。江夏、大野、津田、永川と続く系譜。(広尾晃)

    夏の甲子園が、いろいろな話題を振りまきながら終わった。これからはNPBのペナントレースが最終コーナーに入る。チーム順位、そして個人タイトルに興味の中心が移っていく。 私が今、注目しているのは、広島のクローザー中崎翔太だ。 彼は8月8日に史上30人目の100セーブをマークしたが、最多セーブ争いでも今、阪神のドリス、DeNAの山崎康晃と激しい競り合いを演じている。 もし、中崎が最多セーブのタイトルを取れば、広島では1992年の大野豊以来、実に26年ぶり。そうなれば、中崎は過去にさまざまなドラマを演じてきた「赤ヘルの締めの男」の系譜に連なることになる。 江夏、大野、津田、佐々岡……。 広島のチーム最多セーブ投手の歴史をたどっていこう。 ★はリーグ1位 1974年/5木原義隆 1975年/10宮幸信 1976年/7宮幸信 1977年/5池谷公二郎、松原明夫(のち福士敬章と改名) 1978年/1

    カープの「締めの男」は中崎翔太だ。江夏、大野、津田、永川と続く系譜。(広尾晃)
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    hamachobi 2018/08/29
  • 16日ぶりにプロ野球が帰ってきた。カープは広島の希望になるべく戦う。(前原淳)

    広島に熱狂が戻ってきた。7月20日、マツダスタジアムで巨人戦が行われた。16日ぶりとなったプロ野球に、満員のスタンドは赤く染まり、そして揺れた。 戻りつつある日常を感じながらも、決して忘れてはいけないものがある。試合前には両チームの選手が義援金の募金活動を行い、半旗が掲げられる中で両チームのファンは鳴り物の応援を自粛した。広島のテレビにはまだ「豪雨災害情報」が随時流れている。何より、バックスクリーン左に望む、青々とした山の山頂付近にむき出しとなった土色がその爪痕を物語る。 2週間前、広島は歴史的な豪雨に見舞われた。土砂が崩れ、川が氾濫。家や車が流され、道路や鉄道も寸断された。広島ナインは、この日と同じ巨人との3連戦を東京ドームで戦っていた。 広島球団は、すでに完売だった9日からの阪神3連戦の中止を決断。東京では全体像がはっきりと見えていなかった選手たちも、広島に戻るとがくぜんとし、言葉を失

    16日ぶりにプロ野球が帰ってきた。カープは広島の希望になるべく戦う。(前原淳)
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    hamachobi 2018/07/24
  • 目に見えぬ変化こそ、進化の証し!大瀬良大地、2018年版の心技体。(前原淳)

    “駆け抜けろ 大地~ 赤い声援 力に変えて 今 不屈の闘志胸に~♪” マツダスタジアムに響き渡る登場曲を背に、マウンドに上がる大瀬良大地の姿はどこか自信を得たように映る。ただ、そこから今季の進化のすべては見えてこない。 ただ、12球団最速10勝をマークした快進撃は、偶然でも幸運でもない。自らの力と意思でつかみ取った数字だ。 技術的には大きな変化があった。今季からルール変更によって可能となった二段モーションで、左手を高く上げる投球フォームに大改造。それが奏功した。 大瀬良の野球人生で、二段モーションで投げていた時期はない。意識づけから生まれた偶然の産物のようなものだった。ここ数年、上体が突っ込む悪癖が調子を落とす原因となっていた。それを正すため右足一でステップしながら遠投をしていたところ、今の投球フォームにたどり着いた。 「マウンドであたふたしなくなった」 フォーム改造も重なり、悪癖を改善

    目に見えぬ変化こそ、進化の証し!大瀬良大地、2018年版の心技体。(前原淳)
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    hamachobi 2018/07/07
  • なぜ広島は野手と投手に溝がないか。「黒田さんの教えがあるんだと」(前原淳)

    セ・リーグ首位に立っているものの、3連覇に向けては予断を許さない。新井貴浩の言葉通り、チームは団結できるか。 ロシアでは世界一を決める、4年に1度のサッカーW杯が行われている。国と国との威信をかけた戦いは、チャンピオンズ・リーグやコパ・アメリカとはまた違う熱気を感じる。当たり前のことかもしれないが、個の力だけでなく、組織力がなければ勝ち上がることはできない。 それは広島が狙うセ界一への戦いと同じかもしれない。連覇中の広島は特出した個の力に頼ったチームではなく、組織化されたチームと言えよう。一昨年も、昨年も頂点に立ったときには「団結力」という言葉が聞かれ、3連覇を目指す今季開幕前も「一致団結して」と誓っていた。 だからこそ、いくらぐらついたとしても、簡単には崩れない。開幕から続く「投低打高」は今も変わらない。昨年12勝6敗で連覇への勢いを加速させた交流戦を、今季は7勝11敗で12球団中10位

    なぜ広島は野手と投手に溝がないか。「黒田さんの教えがあるんだと」(前原淳)
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    hamachobi 2018/06/23
  • 一軍マウンド復帰までの743日間。ついに蘇った広島・永川勝浩の意地。(前原淳)

    まだ4点のビハインドがある9回。マツダスタジアムは大きな拍手に包まれた。マウンドをゆっくりと降りる背番号20、永川勝浩に向けられたものだった。 かつて守護神を務めた37歳に与えられたマウンドは、4点をリードされた終盤8回だった。 イニングをまたぎ、9回のマウンドにも上がった。 2回2安打無四球2三振。単打と長打を1ずつ浴び、走者も背負った。3ボールとなる場面もあった。それでも得点を与えない。743日ぶりとなるプロ505試合目のマウンドで投じた30球に、時の流れにあらがう永川の姿が重なって見えた。 待望された復帰登板ではなかった。自分の働き場所を掴む道のりだった。 リハビリでは、はやる心を抑えるのが大変だった。 走るために、昨年9月に左膝のクリーニング手術を決断した(37歳、「松坂世代」はまだ戦える。 広島・永川勝浩はなぜ諦めないか。http://number.bunshun.jp/art

    一軍マウンド復帰までの743日間。ついに蘇った広島・永川勝浩の意地。(前原淳)
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    hamachobi 2018/06/09
  • 菊池涼介、進化は守備だけじゃない。「トリプルスリーやるなら、キク」(前原淳)

    「ふぅ~」 試合を終えて一段落すると、広島・菊池涼介は勝利の安堵のように深い息をつく。 菊池は勝敗によって喜怒哀楽を表に出さない。チームの結果だけでなく、個人としての結果にも、一喜一憂しない。チームをけん引する立場であることを自覚しているからこそ、自身の感情は胸にしまったまま。 「怒りを言葉にしたり爆発させて、打てたり勝てたりするのであれば僕もやりますよ。でもそうやって打てるわけじゃないし、チームが勝てるわけでもない」。頭にあるのは「チームがどのようにすれば勝つのか」 静かな表情、態度が強い責任感の表れだ。 丸や新井が離脱もチームトップの成績。 チームはここまでセ・リーグのペナントレースで首位を走っている。ただ、安定した戦いを続けられているわけではない。主力選手の離脱が大きな要因にある。 開幕直前に新井貴浩が離脱。4月28日にはダイビングキャッチした際に右太もも裏を痛めた丸佳浩がチームを離

    菊池涼介、進化は守備だけじゃない。「トリプルスリーやるなら、キク」(前原淳)
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    hamachobi 2018/05/27
  • 沢村賞の才能秘める広島・岡田明丈。異常に低い被打率を誇る球質とは?(前原淳)

    人は未完成なものに、どこか魅力を感じる。この先が気になってしまう……と引き付けられる要因を「ツァイガルニク効果」と呼ぶらしい。 プロスポーツの世界でも完成された選手のパフォーマンスに胸を躍らせながら、若い選手の才能にさまざまな未来像を描くことがある。 プロ野球のセ・リーグペナントレースで首位を快走する広島にも、そんな楽しみがある。ファンは完成度の高い打線の攻撃力に心躍らせながら、若い選手が多い投手陣の投球にはやきもきしながらも「その先」の完成形に夢を描いているのではないか。 その中でも、最高傑作とも言える「未完成」の投手こそ、岡田明丈だろう。5月14日現在、6試合に先発し、4勝0敗、防御率3.40の成績をマークしている。 沢村賞を受賞できるほどの才能を秘める。 投手主要成績ではパッとせず、先発投手の指標のひとつであるクオリティースタート(投球回6回以上、自責点3点以下)率も67%と高水準な

    沢村賞の才能秘める広島・岡田明丈。異常に低い被打率を誇る球質とは?(前原淳)
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    hamachobi 2018/05/14
  • 衣笠祥雄&山本浩二はONにも匹敵。18年で4657安打のスーパーコンビ。(広尾晃)

    2131試合連続出場を果たした衣笠祥雄さん。花束を渡したのは阿南準郎監督と、若かりし日の落合博満さんだった。 衣笠祥雄さんは4月19日、BSでDeNA-巨人戦の解説をした。しかしその声はいつにもまして甲高く、かすれて木枯らしのようだった。風邪でも引いたのか、体調が悪いのか気をもんだが、旬日を経ることなく訃報が届いた。 死の直前まで、解説の仕事を続けた。衣笠さんは引退してからも「鉄人」であり続けたのだ。 衣笠祥雄は、一匹狼ではなかった。終生のライバルを持ち、弱いチームを自らの力で強豪へと押し上げた野球人だ。何よりもそれが偉大だった。 NPB史上で、15年以上一緒にプレーをして、そろって1000安打、200塁打をクリアしたコンビを列挙する。 <広島 衣笠祥雄、山浩二 18年(1969-86年)> 衣笠祥雄 2332試合 8513打数 2318安打 463 1333点 打率.272 山

    衣笠祥雄&山本浩二はONにも匹敵。18年で4657安打のスーパーコンビ。(広尾晃)
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    hamachobi 2018/04/26
  • 広島にまたも現れた大物高校生捕手。昨年は中村奨成、今年は黒川直哉。(安倍昌彦)

    久しぶりに広島にやってきたのは、地元の放送局の番組に呼んでいただいたからだ。 今年は年の初めから、あちらこちら呼んでいただいて、とてもありがたい。 貴重なチャンスを生かすべく、市内安佐北区の高陽東高に向かう。 以前から聞いていた強肩・強打の大型捕手。広島の高校生捕手といえば、昨年は広陵高・中村奨成(現・広島)で持ちきりだったが、今年の“奨成”はどんな捕手なのか。路線バス30分の道のりが待ち遠しい。 着いた停留所のまん前が学校でグラウンド。 眺めると、紅白戦が今まさに始まったばかり。一目でそれとわかる重量感あふれる捕手の“爆声”が、レフトの向こうまで轟きわたる。 捕手の第一条件、OK! それだけで、来てよかった……グラウンドに向かう足どりにも力がこもる。 捕手歴2年で、この間合い。 高陽東高・捕手・黒川直哉(3年・183cm88kg・右投右打)。 誰がどう見たって捕手。捕手にしか見えない。

    広島にまたも現れた大物高校生捕手。昨年は中村奨成、今年は黒川直哉。(安倍昌彦)
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    hamachobi 2018/03/22
  • タナキクマルがいれば広島は安泰。28歳の3人は若手の最高の教材だ。(前原淳)

    広島春季キャンプを見ていて、ふと中学時代の理科の授業で教わった「3点支持」を思い出した。 「物体を安定させるには、最低3点以上必要である」 新シーズンへ向けて他球団の新戦力情報が連日のように流れてくる中、広島の一軍キャンプに参加している新戦力は新外国人のレオネル・カンポス1人。見た目に分かりやすい戦力の上積みはほぼない。 それでも春季キャンプで不安を感じさせなかったのは、今やチームの顔となった田中広輔、菊池涼介、丸佳浩のタナキクマルの存在にあったように感じる。上積みがなくても、チームに根付いた高い競争意識が雰囲気をつくっていた。 丸が右肩の可動域の影響でスローイングを要するメニューから外れ、菊池もキャンプ終盤に首の張りから数日別メニューになることもあった。万全ではなかったものの、当然のように彼らは全体練習のメニューに組み込まれていた。 早出や居残りでの練習が免除になることはあるが、それでも

    タナキクマルがいれば広島は安泰。28歳の3人は若手の最高の教材だ。(前原淳)
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    hamachobi 2018/03/06
  • “天才”西川龍馬が侍Jになった理由。東京五輪、三塁手争い、広島の期待。(鷲田康)

    当に僕でいいのかなと思いますが、選んでもらった以上はしっかり期待に応えたいです!」 3月3、4日に行われる侍ジャパンのオーストラリア代表との強化試合。広島・西川龍馬内野手がその代表メンバーに選ばれたときのコメントである。 ご存知のように西川は所属する広島でも、まだ完全にレギュラーに定着している選手ではない。昨年の数字をみれば三塁手での先発出場試合数は安部友裕内野手の85試合がトップで、西川は約半分の38試合にしか過ぎない。所属球団でもレギュラーをつかみきったと言えない選手が日本代表、しかもフル代表に選出されたわけだ。 異例といえば異例の出来事である。人が「僕でいいのか」と思わず言ってしまったのも、ある意味、率直な反応だったのかもしれない。 ただ、実はこの西川の存在というのは、これからの日本代表の構成を考えていく上で、1つのカギを握るものとなる。 テーマは「東京五輪を見据えた侍ジャパン

    “天才”西川龍馬が侍Jになった理由。東京五輪、三塁手争い、広島の期待。(鷲田康)
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    hamachobi 2018/03/02
  • 機動力の広島で、鈍足の4番が光る。松山竜平「新井さんゆっくりして」(前原淳)

    走力に優れた選手が多い中、松山の立ち位置は明確だ。とにかく打って返す。それができれば主砲として固定されるだろう。 広島野球の伝統、といえば、機動力野球だろう。 今季新たに4番を務めた鈴木誠也は“走れる4番”として、自己最多タイの16盗塁を記録した。1番から4番まで走れる選手が並ぶ打線は相手にとっては脅威であり、リーグ最多112盗塁を誇る機動力野球がリーグ最多得点の打線を活性化させた。 球団史を紐解いても、走れる4番は珍しくない。黄金時代の主砲・山浩二氏は通算231盗塁を記録し、ビッグレッドマシンと呼ばれた1990年代の広島4番・江藤智氏(巨人打撃コーチ)も打点王を獲得した1995年は14盗塁を記録している。 だが今季終盤、鈴木離脱によって4番を任されたのは、鈴木とタイプが異なる松山竜平だった。 「打てないデブは、ただのデブだぞ」(丸) 176センチ98キロの体格。昨年までプロ9年で4盗塁

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    hamachobi 2017/12/20
  • セMVPは丸佳浩じゃないとおかしい!「RC」が示す攻撃での圧倒的な貢献。(広尾晃)

    打率.308、23塁打、92打点、13盗塁。そして守備も良し。タイトルはなくても、彼こそ今年最高の野手なのだ。 日シリーズが終われば、野球界はもうオフだ。これから野球親父は「今年はどうだった」という「復習戦」を飲み屋で戦わせることになろう。特にMVPは、この時期の格好の酒の肴だ。 MVPやベストナイン、ゴールデングラブなどは、野球記者の投票で決まる。客観的な数字で決まるタイトルとは異なり、いろんな思惑が入るし、毎年基準もぶれる。人間臭いアワードなのだ。だから議論の余地がある。「あれはおかしい」「あいつの方が」と言い募る余地がある、だから酒の肴になるのだ。 今年のMVPは誰か? 私はセ・リーグのMVPは、広島の丸佳浩だと思う。いや「思う」ではなくて、丸佳浩でなくてはならないとまで思う。 思えば、昨年のセ・リーグのMVPは、丸の大先輩、新井貴浩だった。NPBでは、MVPはだいたい優勝チーム

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    hamachobi 2017/11/20
  • この人がいなければ優勝は無かった。河田雄祐が広島に残した大切なもの。(前原淳)

    新時代の赤ヘル野球における機動力、外野守備を作り上げた河田コーチ。鈴木の急成長にも、大きな役割を果たした。 広島カープの河田雄祐・外野守備走塁コーチの周りには、いつも笑顔があった。人に対して常に真っすぐ。一筋の通った“昭和”を感じさせた。 連覇を成し遂げた今年、石井琢朗打撃コーチとともに広島を去ることが決まった。 歴代11位の安打数を誇るスター選手だった石井コーチばかり注目されるが、わずか2年で外野守備、そして走塁に革命を起こした河田コーチを失う大きさも、実は、計り知れない。 西武と広島――球界屈指のハイブリッド野球。 河田は1986年に広島に入団。俊足好守の外野手として、赤ヘル野球をたたき込まれた。'96年にトレードで移籍した西武では7年間プレー。その後は西武で指導者となり、リーグ優勝も日一も経験した。片岡易之(現・治大)に盗塁王を4度取らせ、秋山翔吾をゴールデン・グラブ賞を獲得する

    この人がいなければ優勝は無かった。河田雄祐が広島に残した大切なもの。(前原淳)
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    hamachobi 2017/10/09