テレビ朝日のニュース番組「報道ステーション」が、九州電力川内(せんだい)原発の安全審査に関して誤った報道をした問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(川端和治委員長)は10日、同番組を審議対象とすることを決めた。 同番組では、原子力規制委員会の田中俊一委員長が周辺の火山に対する安全審査基準の修正を示唆したと誤って報じ、記者会見のやりとりも大幅に割愛して編集した。 同社は番組などで謝罪し、再発防止策をすでに実施している。川端委員長は「事後の対応は問題ないが、国民の関心事でもあり、小さな事案とは言えない」と話した。今回の決定に対し、テレビ朝日広報部は「判断を重く受け止め、真摯(しんし)に対応してまいります」とコメントした。