【ジャカルタ=池田慶太】オーストラリアのアボット首相は1日の記者会見で、現時点で保有していない原発について、「(将来的な導入を)否定しない」と述べた。 豪州は世界有数の温室効果ガスの排出国とされており、原発の排出抑制効果を念頭に置いたものだ。 アボット氏は原発について、「日本やフランスでは原子力が重要な電源構成の一部になっている」と指摘。その上で、温室効果ガスの削減には原発が効果的で、原発導入の提案があれば議論すると語った。ただ、政府は支出しないなどと明言し、原発導入は民間が進めることが条件とした。