国際原子力機関(IAEA)は中南米などで流行する感染症「ジカ熱」の対策として、原因のウイルスを運ぶ蚊の繁殖を放射線で抑える技術を、関係国に指導していく方針を明らかにした。 複数の国が関心を示しているという。 ジカ熱のウイルスは、感染した患者の血を吸うメスの蚊を介して、周囲の人間に広がっていく。蚊を減らすために殺虫剤を使うと、殺虫剤に強い蚊が生き残って増える恐れがある。 そこでIAEAは、人間の血を吸わないオスの蚊を放射線で不妊化させる技術を各国に提供。この蚊を大量に野に放てば卵が 孵化 ( ふか ) できなくなり、蚊の数を減らす効果が期待できるという。IAEAは「放射線による不妊化は、人間に安全で環境に優しい技術だ」と説明している。
茨城県内14市町の首長会議で、指定廃棄物の解除手順案について説明する井上信治環境副大臣。右は橋本昌茨城県知事=4日午後、水戸市 環境省は4日、東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物に関し、放射性セシウム濃度が基準より低下し、線量が減少した場合は一般ごみと同様の処分を認める新ルールを初めて提示した。指定解除は国と自治体が協議して決め、解除後は自治体が通常の廃棄物として処分できるようになる。費用は指定廃棄物と同様、国が負担する。 環境省が水戸市で開いた茨城県内14市町の首長会議で示した。今後、指定廃棄物の保管量が比較的多い宮城、栃木、群馬、千葉の4県などとの協議を経て正式決定する。 放射性セシウムの濃度が8千ベクレルを超え、環境相が指定した廃棄物は、国が責任を持って処分する。
東日本大震災、東京電力福島第1原発事故で影響を受けた福島県の子どもを応援するため、県内の医療機関や企業、NPOなどが連携し、オリジナルの食育アニメを制作する。子どもたちの元気と夢を育むプロジェクトの一環で、5月から県内各地でワークショップなどを開く。郡山市で4日、同プロジェクト実行委が発表した。 NPO法人郡山ペップ子育てネットワーク、福島ガイナックスなどが連携、各種イベントを展開する。プロジェクトの第一弾では親子への「食育」に対する意識啓発として、食育アニメを制作する。ストーリーには、福島ガイナックスが製作したキャラクター「まほらのまなぼーや」が出演。本県が直面している食の風評被害など、課題解決につながる糸口を探る内容を想定している。 アニメ制作は5月から、県内各地で開始。親子を対象に県内主要都市で、お絵かきイベントを開く。「福島の食材のキャラクター」をテーマに、アニメに登場するキャラク
衆院予算委員会で民主党の大串博志氏の質問に天を仰ぎ答弁する安倍晋三首相=4日午前、国会・衆院第1委員室(斎藤良雄撮影) 安倍晋三首相は4日の衆院予算委員会で、民主党とおおさか維新の会の憲法改正に関する質問に対照的な答弁を行った。 安倍政権下の憲法改正を否定する民主党の大串博志氏に対して首相は「私たちは憲法改正草案を出している。この訴えに対しては批判もある。批判があっても訴えていかなければならないという考え方のもとに訴えた」と強調した。 その上で「皆さん(民主党)のように何の挑戦もしないのであれば世の中は全く変わらない。挑戦をしないにもかかわらず、挑戦しているかのようなフリはしない」とも述べ、批判覚悟で憲法改正の具体的な対案を示そうとしない野党第一党を突き放した。
政府はデビット・ケイ、意見及び表現の自由に対する権利の促進と保護に関する国連特別報告者の訪日を受け入れると3日発表した。 昨年12月上旬の予定だったが、日本政府は「予算編成などのため、万全の受け入れ態勢がとれず、日程を再調整する」と説明し、今秋までの訪日の延期を伝えていた。これに対し、再度の訪日希望が伝えられ、これに応じた。政府は「先方から改めて希望表明があった日程で受け入れることにした」という。 ケイ氏は今月12日から19日まで訪日し、滞在中に意見や表現の自由に対する権利の促進と保護に関し、我が国の取り組みや状況を調査するため、関係省庁その他関係機関と意見交換を行う。またNGOと対話の予定としている。 表現の自由については、2013年の特定秘密保護法制定以来、国民の知る権利や報道の自由、言論の自由の確保などとの関係が特に注視されている。憲法9条(戦争の放棄)解釈においても集団的自衛権の行
3日の原子力防災実動訓練で、御前崎市の福祉施設や市立御前崎総合病院は、国の補助で2015年3月に整備した放射線防護施設を使い、初の屋内退避訓練に取り組んだ。既存の建物内に設けられスペースも限られた同施設に、多くの入所者や患者を移動させるリスクなどが浮かんだ。 「急いで」。同市池新田の特別養護老人ホーム東海清風園。市から無線で屋内退避の指示が出されると、職員が入居者10人を居室からベッドごと運び出した。放射性物質の侵入を遮断する防護施設がある棟に、慌ただしく移動させた。 約20分で完了したが、原子力災害時、実際に移動が必要な入所者は110人以上に上る。山本雅美施設長(55)は「スムーズにいくかどうか。移動できても退避施設はベッドですし詰め状態になる」と不安をのぞかせる。食料の備蓄は7日分あるが、防護施設に清浄な空気を送り込んだりするための自家発電は3日ほどの運転が限度という。 御前崎総
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