安倍晋三首相は12日、防衛省で行われた自衛隊高級幹部会同に出席し、女性自衛官の比率が少ないことに触れ「最大の壁は根強く残る男性中心の働き方の文化だ。これを根底から変えていく必要がある」と述べ、異例の自衛隊批判を展開した。欧米諸国の軍と比べ自衛官の女性比率が低いことも指摘、「男性幹部諸君が自らの問題として積極的に(比率増加に)取り組んでもらいたい」と指示した。 防衛省によると、自衛官に占める女性の割合は平成27年度末現在で5・9%(1万3476人)。防衛省は42年までに女性比率を9%以上にする目標を掲げているが、米国、フランス、オーストラリアは現時点で約15%もある。 首相は「欧米諸国にできて日本にできないはずがない」と語り、首相が掲げる「女性活躍社会」を自衛隊も実現するよう迫った。 自衛隊の女性幹部は、佐官クラスで全体の3・3%(26年度末現在)。将官クラス以上は一人もいない。首相は高級幹