負債総額は2億4765万円。「SANSUI」ブランドのステレオアンプなどを展開していたが、バブル崩壊による販売不振やデジタル化の波に乗り遅れ、音響機器製造は1999年頃に事実上、撤退していた。01年から香港の投資会社の支援を受け、音響機器修理などを手掛けていたが、投資会社が昨年5月に倒産し、資金調達のめどが立たなくなったという。 東証1部上場だが、従業員は現在5人だった。東京商工リサーチによると、上場企業の倒産は半導体大手エルピーダメモリに次いで今年2社目。 山水は44年、電圧の変換機器製造を目的に創業した。62年に発売したセパレート型ステレオがヒットし、84年の売上高は525億円だったが、99年には46億円に落ち込み、債務超過になっていた。