ブックマーク / xtech.nikkei.com (9)

  • 電子書籍は“本”ですか?

    米アップルの多機能携帯端末「iPad」の登場をきっかけに、多くのや雑誌が続々と電子化されている。さらに印刷会社や流通会社、通信事業者から端末メーカーまで、多くの企業が電子書籍をキーワードに提携などを発表。2010年はまさに電子書籍元年といった様相を呈している。 ここでいう電子書籍とは、おおよそ従来の紙でできたや雑誌を電子化したものを指す。つまり紙の延長である。筆者は正直なところ、単なる紙の延長であるなら、読むときは紙のままでいいと思っている。ただ保管時のことを考えたり、検索性を考慮したりしたとき、電子版を手元に置いておきたいとも感じる。 一方、同じiPadの登場をきっかけに、紙の書籍の延長とは一線を画す動きも出てきている。電子化することで、これまでにない新しい“”の形を追求する---紙の制約を乗り越え、の枠組みを超えた「オルタナティブ電子書籍」とも言うべき新メディアの胎動が感じられ

    電子書籍は“本”ですか?
  • 解説●ECサイト構築パッケージの選び方(上)

    ECサイト構築にパッケージ製品を利用するユーザーが増えてきた。国内で入手できるECサイト構築パッケージ製品は30を超え,一見選択は難しそうだ。しかしポイントを見極めれば,検討すべき製品を絞り込める。ポイントは,機能,カスタマイズの容易さ,提供形態の3つである。 図1●ECサイト構築パッケージ選択の悩み 悩みは大きく2つある。一つはパッケージを利用するべきかどうか。開発コストや期間を考えると,現状では多くの場合パッケージ利用が有用と言える。もう一つの悩みは,どの製品を選択するかである。国内で入手可能な製品は30を超えるが,表面的には機能に大きな違いはないように見える EC(Electronic Commerce)サイトの採算が厳しく問われるようになり,コスト削減への要求も厳しさを増している。開発期間短縮や品質確保の要請も止むことはない。これらの要求を満たすため,構築パッケージ製品を利用して,

    解説●ECサイト構築パッケージの選び方(上)
  • 新入社員には“コンピュータの動く仕組み”を知る楽しさを伝えよう

    ゴールデン・ウイークも終わり,そろそろ読者の皆さんにも,新入社員を教育する役割が回ってくるころではないだろうか。あるいは,これをお読みのあなた自身が新入社員かもしれない。そこで今日は,「広く深いコンピュータ技術を,これからこのコンピュータ業界に入る人たちに,どのようなことを,どんな順番で教えるのが良いか」,という“難題”に挑戦してみようと思う。 初級,中級プログラマ向けに情報を提供する雑誌「日経ソフトウエア」の記者である私自身にとっても,これは日ごろからあれこれ頭を痛めている切実なテーマである。ITプロフェッショナルの皆さんにどこまで共感を感じてもらえるだろうか。「甘い,甘い!」と言われてしまうだろうか。自信はないが,ともかく私の考えていることをご紹介させていただきたい。 “コンピュータがなぜ動くのか”を知るのは楽しいこと 最近,日経ソフトウエア6月号に「プログラミング書籍 読むならこの

    新入社員には“コンピュータの動く仕組み”を知る楽しさを伝えよう
  • あなたは自分の知識をどうやって後輩に伝えていますか?

    唐突だが,筆者はコンピュータが好きである。そして,仕事は日経ソフトウエアという雑誌で,初級,中級プログラマ向けに記事を編集,執筆すること。だから,記事を書くときは,読者がコンピュータやプログラミングは楽しいな,面白いな,と感じてもらえるよう努めている。もし自分の記事がきっかけで,コンピュータを楽しめる人が増えるのであれば,これほどうれしいことはない。 こんな思いは,過去にこの「記者の眼」でも書いた。「新入社員には“コンピュータの動く仕組み”を知る楽しさを伝えよう」,「私が今さら『マシン語』の特集を書いた理由」の2がそれである。今回はその続きである。筆者が日ごろ「どうやったらコンピュータの楽しさ,面白さを伝えられるか」と,あれこれ考えたり試したりしていることを書いてみたい。 このページを読む皆さんも,ご自身の知識を他の方に伝えるときに,いろいろと心がけていることがおありだと思う。間もなく配

    あなたは自分の知識をどうやって後輩に伝えていますか?
  • 最近のコンピュータ書籍は面白い――著者の個性を前面に打ち出す

    私はプログラマ向け雑誌「日経ソフトウエア」の編集者である。現部署に異動して2年近くになる。以前,「日経オープンシステム(現在は日経システム構築)に所属していたころに比べ,取材がかなり減った。その代わり,書籍を読む時間が増えた。月数冊のペースで,IT,コンピュータ,プログラミングに関する書籍を読む。書店に行く回数も増えた。 “記者”として取材が減るのはよろしくない。でも,“編集者”として読む書籍が増えたのも悪くない。日々,他人が書いた原稿を読んだり,自分で原稿を書いたりする私に,書籍は知識だけでなく,企画やタイトル選定のセンス,著者が書籍を書くときの気持ち,読者への語りかけ方――など多くのヒントを与えてくれる。ありがたいことである。 誌編集部にはそれこそ棚からあふれて書籍が散乱しているが,読み,印象に残ったは,雑然と積み上げられた中でも少しだけ目立って見える。今回の記者の眼では,そんな

    最近のコンピュータ書籍は面白い――著者の個性を前面に打ち出す
  • “エンジニアの幸せ”を味わえるプログラミング言語Ruby

    筆者は日経ソフトウエアという初級/中級プログラマ向け雑誌の編集をしている。誌が目指しているのは,読者にプログラミングに必要な知識を獲得していただくことと,プログラミングの楽しさを感じてもらうこと――である。これは筆者の個人的な興味ともけっこう一致する。幸せなことである。 エンジニアとしての幸せとは 筆者の個人的な興味は,実はもうちょっと広い。コンピュータ・システムに限ったことではないが,「正しく設計されたものが正しく製造され,設計者の思い通りに動作している状態」を,どうやったら楽に素早く得られるか――である。短く書き直せば,エンジニア的な幸せを素早く得るには,だ。 筆者がどんなときに幸せを感じるかというと,オープンソースのデータベース「PostgreSQL」とJavaサーブレット・エンジン「Tomcat」を簡単なアプリケーションとともに自分のPCで動かし,タスク・マネージャでプロセスのC

    “エンジニアの幸せ”を味わえるプログラミング言語Ruby
  • スクリプトはなかなか役に立ちます 第1回 - 1週間で学ぶIT基礎の基礎:ITpro

    あるプログラムができあがったが,テスト用のデータが無かったので,急いでデータを作るプログラムを書いた――こんな経験はないでしょうか。プログラミングをしていると,このような“ちょっと面倒だな”と思うデータの処理をしなければいけない機会が意外と多くあるものです。 スクリプト言語は,プログラマが“ちょっと面倒だな”と感じる問題を,素早く解決するための言語です。C言語,C++Javaといった格的なプログラムを書くプログラミング言語に対して,スクリプト言語はこれまで「簡易的な言語」として扱われてきました。しかし現在,PerlRubyといったスクリプト言語は,言語仕様やライブラリが拡張され,複雑なプログラムや規模が大きいプログラムも記述できるようになっています。たとえば,ウィンドウを表示して,ボタンをクリックしたら処理を始める――といったVisual Basicが得意とするような処理も作れます。

    スクリプトはなかなか役に立ちます 第1回 - 1週間で学ぶIT基礎の基礎:ITpro
  • 梅田望夫×まつもとゆきひろ対談 第2弾「ネットのエネルギーと個の幸福」(前編):ITpro

    梅田望夫 ミューズ・アソシエイツ社長 パシフィカファンド共同代表,はてな取締役 著書に『ウェブ進化論』(ちくま新書)など Blog「My Life Between Silicon Valley and Japan」 まつもとゆきひろ ネットワーク応用通信研究所 フェロー 楽天 楽天技術研究所フェロー Rubyアソシエーション理事長。Rubyの作者 Blog「Matzにっき」 「ウェブ時代5つの定理 この言葉が未来を切り開く!」,「私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる」(齋藤孝氏との共著)などの著者である梅田望夫氏と,Rubyの作者まつもとゆきひろ氏。2007年末に行われた対談のあとにあがった「話し足りない」との声から,2回目の対談が実現した。ネットのエネルギーをポジティブに向ける方法,オープンソースの強靱さ,個人が幸福になるためには――ウェブの未来をひらく2人が語り明かす。 ---前回の

    梅田望夫×まつもとゆきひろ対談 第2弾「ネットのエネルギーと個の幸福」(前編):ITpro
  • 3冊のRuby書籍を通して見る,本はプログラム,もしくは旅

    筆者は2003年6月に記者の眼の1エントリとして,「最近のコンピュータ書籍は面白い」を書いた。これまでの教科書スタイルからは一風変わった,著者の個性を前面に打ち出したコンピュータ書籍が増えてきたことを,3冊の書籍を例にとって紹介した。 筆者はその後も,書籍を読み続けている。相変わらず書籍は,筆者に役立つ様々な情報を与えてくれる。そのコンテンツはもちろん,構成,著者の考えかた,その伝えかた,表現手法など,読者としても編集者としても学ぶところは多い。 最近“Rubyというプログラミング言語をいかに学ぶか”というテーマの書籍を,続けて読む機会があった。ここでは3冊紹介しながら,筆者が読んで気付いたこと,感じたことを記す。最後にまとめとして,著者と読者の幸せな関係の形を少し考えたい。 以下では,筆者の一人称を「私」に切り替える。紹介する書籍を書いた「著者」と,この記事を書く「筆者」を区別するためで

    3冊のRuby書籍を通して見る,本はプログラム,もしくは旅
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