ブックマーク / konohanablog.hateblo.jp (13)

  • 2015.09.12 - このはなブログ

    トマトである。 ✳︎✳︎ ひさびさに古くからの友人と飲みに行った。彼女とは今でもちょくちょく会う間柄であるが、かつて「会う」といえばそれはイコール「酒を飲む」ということであったわたしたちも、わたしの出産を機に様子が変わってしまった。わたしたちが会う舞台は「夜の居酒屋」から「昼間の公園」に変わり、彼女はとても積極的に娘の遊び相手になってくれ、娘も彼女のことが大好きなのである。 そんな彼女とひさびさに酒を飲んだ。地元で人気の焼鳥屋に足を運び、名物のつくねを頬張りながら、話に花を咲かせた。レモンサワーを一杯、二杯と飲み進めていくうちに、周りの客たちの話し声は全く気にならなくなり、わたしたちはただひたすらとりとめもない話をした。又吉の火花はもう読んだかだとか、最近ついついべ過ぎてしまうのは秋が来たせいなのかとか。 互いの家族の話もした。なぜわたしたちは血のつながりや婚姻関係にある近しい人間に対し

    2015.09.12 - このはなブログ
    hana5521
    hana5521 2015/09/13
    ばかばかしくも楽しい1日だったのです。
  • 白紙の手帳に千の思い出 - 短歌の目第5回7月のお題 - このはなブログ

    tankanome.hateblo.jp 詠みます。 ★ 1.手帳 「いらないよ」十年過ごした君に云う 白紙の手帳に千の思い出 2.花火 初花火「二人で」契った過去遠く 空咲く光が 三人 ( みたり ) を照らす 3.虫 みんみんみん 虫らの合唱聴きいれば  四方 ( よも ) から全身夏に 抱 ( いだ ) かれ 4.白 砂浜が 真白 ( ましろ ) の裸足焼き焦がし 心は早くもラーメンべたい*1 5.アイス アイス溶け手に滴るも知らんふり 「はんぶんこ」笑む幼き白ひげ 6.プール ‘心から好きだよ’ 飛沫 ( しぶ ) く笑い顔 チャコ*2が流れるプールサイドで 7.すず すずの音が鳴り響く夜に 衣 ( きぬ ) ほどき 月だけが 映 ( み ) る二人の逢瀬 8.アンタレス この夏も主役になれないアンタレス 大事な 紅 ( あか ) は足りているから 9. 雷 雷鳴が荒ぶ波音かき消

    白紙の手帳に千の思い出 - 短歌の目第5回7月のお題 - このはなブログ
    hana5521
    hana5521 2015/07/08
    ラーメン食べたい。
  • うぐいす、かめで発情したってよ。 - 第3回「短歌の目」5月 - このはなブログ

    今月も題詠短歌に参加しまーす。 tankanome.hateblo.jp 詠みます。 ☆☆ 1. うぐいす 淡緑の風にうぐいす舞飛べば花の蕾があくびをよこす 2. 窓 トントントン 雨粒窓をノックして「洗濯物を取り込みなさいな」 3. 並ぶ 立ち並ぶビルに挟まれ太陽が「ハローここはトーキョー、シンジュク」 4. 水 緑水の水面みなもに浮かぶあめんぼの輪が連なりて 幾重にも幾重にも 5. 海 日焼け跡 黒から白へと指すべり 揺れる髪から海の残り香 6. かめ 「かめへんよ」はにかみ俯くショートヘア 赤ランドセルがふたつ並んで 7. 発情 春風が僕の発情からかってふわりと揺らすあの子のスカート 8. こい 雲よりも高く飛んだらどんなだろ 小さなこいの夢ははためき 9. 茜さす 茜さす日暮れ手つなぎ帰り道 カレーの匂いはどこの家かな 10. 虹 雨上がり虹のしっぽをつかまえて消えゆく運命さだめに

    うぐいす、かめで発情したってよ。 - 第3回「短歌の目」5月 - このはなブログ
    hana5521
    hana5521 2015/05/09
    57577に収めるために色んな単語を調べたりする過程がめちゃ楽しんやでな。
  • 青空スニーカー - 第7回短編小説の集い - このはなブログ

    「ねえ、人って死んだらどうなるの?」 おやつに出されたいちご大福をうまいうまいと頬張りつつも、リサは最近ずっと気になっていたことを口にした。 「どうなるって?うーん…」 その問いがあまりにも唐突だったので、彼女と一緒にいちご大福を頬張っていた彼女の祖父、勲は答えに窮してしまった。 「死んじゃったらさあ、目も、見えなくなるんでしょ?息もしなくなるでしょ?そしたらさあ、どうなるの?」 「うーん、そうだねえ…」 「わたし、こわいよ。わたしだって、いつか死んじゃうんでしょう?そうしたら、その後はどうなるんだろうって、昨日の夜はそれで泣いてしまったの。」 すがるような目で答えを求めるリサの隣に回り込み、勲は腰を下ろして彼女を抱きよせた。 「死んでしまったらどうなるのか、実はじいちゃんにもよくわからないんだ。」 勲は眉をへの字にして答えた。 「死んだあとも魂は残って新しい命に生まれ変わるなんていう話も

    青空スニーカー - 第7回短編小説の集い - このはなブログ
    hana5521
    hana5521 2015/05/01
    書きました。
  • 蕾 - 【第6回】短編小説の集い - このはなブログ

    「ほんで、4月からどうすんの。」 「どうすんのって、何が。」 黒い空にぽっかりと浮かぶ白い月に向かって、アカリはふうと煙を吹きかけた。 「何がって、働いたりしないの。」 「働いてるじゃん。」 手に持った缶ビールを傾けてグビリとひとくち飲む。 ヤニ臭い口の中もアルコールを流し込めば気にならなくなった。 「それはバイトでしょ。」 「バイトだって働いてることに変わりないでしょうよ。」 なんだか面倒臭いことを言うケイスケにも煙を一息吹きかけながら、アカリは投げやりに言った。 ついこの間までコートの襟に首を埋めないと外を歩けなかったのが嘘のように、今は生暖かい風がアカリの身にまとわりついて彼女の心をざわつかせた。 「まあ、いいや。アカリがそれでいいなら。」 そう言ってケイスケはアカリが手に持つ缶ビールを奪いとり、グビリとひとくち飲んだ。 男の人が飲み物を飲む姿はどうしてこうもセクシーなのだろうと、気

    蕾 - 【第6回】短編小説の集い - このはなブログ
    hana5521
    hana5521 2015/03/31
    他に書きたいネタがあったんですけどまとまらなかったので急遽短めのやつを。
  • 年度末に羊とバクが苺を喰ってひとり言 - 3月の題詠短歌 - このはなブログ

    3月の題詠短歌10首および投稿作品ご紹介です - はてな題詠「短歌の目」 詠みます。 ☆☆ 1.雛 「ヒナです。」と隣に座ったEカップ 口を開いて餌を待ってる 2.苺 ねえ甘い?それともすっぱい?教えてよ キミが溺れるイチゴの果汁 3.夕 縁台でビール片手に夕涼み 火花消えても夏よ終わるな 4.ひとり言 「5分煮る。」独りコトコトひとり言 心のアクを取り去る儀式 5.揺らぎ 肌重ね唇重ね瞳(め)は閉じる 揺らぎ隠して秘密守って 6.羊 「大丈夫、ほんとに何もしないから。」ひつじくんはそう言いました。 7.線 どこまでも続く白線踏みしめて「落ちたら負けよ。」 知るかそんなん 8.バク バクに夢喰われる前に目が覚めた 白でも黒でもないのさ人生 9.年度末 「さようなら。年度末だし別れましょ。」 彼女の決算 僕の損失 10.信号 信号があたしの中で騒いでる 赤だぞ止まれ 赤だぞ止まれ ☆☆ 短歌

    年度末に羊とバクが苺を喰ってひとり言 - 3月の題詠短歌 - このはなブログ
    hana5521
    hana5521 2015/03/02
    今月も題詠短歌企画に参加しました!バクだよ!
  • 雪どけ - 第5回短編小説の集い - - このはなブログ

    7時。健司のいつもの起床時間だ。 もう何年も前から目覚まし時計がなくてもほとんどぴったりこの時間に起きるようになっている。 腰に負担がかからないよう、横を向いて手をつきながらゆっくりと起き上がると、隣で寝ている雪子を起こさぬようそろりと布団から出た。 台所で一人分のコーヒーを淹れ、椅子に座ってテレビを見る。朝べない。 以前は雪子が健司よりも早く起きて焼魚やら味噌汁やらを作ってくれていたのでありがたく頂いていたが、最近の雪子は午前中いっぱい眠りこけているので、健司もわざわざ一人分の朝を用意するのが面倒くさく、朝はコーヒーだけという生活が続いている。 テレビ画面の中では、昨日起こったという殺人事件のことや、人気芸能人カップルの破局、梅の花の開花状況に至るまで様々な情報が目まぐるしく流れ、そのたびに表情をころころと百面相のように変えて原稿を読みあげるアナウンサーを、健司は半ば感心する思い

    雪どけ - 第5回短編小説の集い - - このはなブログ
    hana5521
    hana5521 2015/02/28
    猫に関する知識が全くないので今回のお題は少し難しかったです
  • 短歌よむよ〜 - このはなブログ

    今月のお題 - はてな題詠「短歌の目」 詠みます。 ☆☆☆ 1.白 「おつかれさん。」グラス傾け乾杯を 白ひげつくるの ひとりぼっちで 2.チョコ 赤く火照った頬に手をあてキスをした チョコのお酒が効いてきたでしょ 3.雪 それいけと 雪のお山を登るのは 黄色いながぐつ 紅いほっぺた 4.あなた 「あなたこそ!」 売りことばに買いことば わたしはぜっっったい折れませんから 5.板 大きな一枚板のカウンターで腹いっぱいに寿司がべたい 6.瓜 『瓜 レシピ』インターネットで調べるよ 「ねえはやくして」「ちょっと待ってよ」 7.外 窓の外 雨の音が聞こえるの 少し笑って 少し泣いて 8.夜 膝を折り 夜行バスに身を詰めて あたしのもとに朝(あした)は来るの 9.おでん 通学路 ミニスカートがひるがえる しろい息と セブンのおでん 10.卒業 酒飲んで「いつ振りだっけ?!」とハイテンション 卒業

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    hana5521
    hana5521 2015/02/14
    短歌の企画に参加したよー
  • 甘い誘惑 -第4回短編小説のつどい- - このはなブログ

    「お邪魔しまーす…」 一歩中に入った途端、そこはまるで別世界だった。 その家の中は、一度だけひやかしで入ったことのあるモデルルームのような匂いがしたし、綺麗に掃除された玄関の先には、真っ白な壁にかこまれた廊下が続いていた。 煙草のヤニで茶色く染まった壁ばかり毎日見ている璃子にとってはそれだけで驚きだった。 ぎこちなくを脱いでそこに並べると、泥で汚れたままのスニーカーを履いてきた自分が急に嫌になる。 「ママ〜、璃子ちゃんが来たよ〜!」 そう言いながら家の中に入って行く美香のあとについて廊下を進み、扉を開けた先のリビングへと案内される。 璃子はそこでいったん振り返り、廊下の床を確認した。 自分の足跡だけが黒く汚れて浮かび上がってしまったのではないかと不安になったのだ。 しかしさすがにそんなわけはなく、そこにはしっかりと磨かれた床がピカピカと光っているだけだった。 「璃子ちゃん、いらっしゃい。

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    hana5521
    hana5521 2015/01/28
    期限に間に合ってよかったー
  • 最近書いてる創作のやつのこと。 - このはなブログ

    「こういうことがあってわたしはこう思いました。」みたいなこと書くのが苦手だなーって思うんですよ。 書くことに限らず、「あなたはこれどう思う?」って人に聞かれたときにもまあ何も答えられない。 自分の考えを言語化することが苦手なんですね。 それでも特別な不便は感じずに生きてきたんですけどねそれなりに。 はてなブログをやってると「俺はこう思う」「いや私はこうやねん」て言及言及していくスタイルの記事が毎日飛び交ってていやーすごいなーって思って遠まきに見たりしながらも、自分はそういうとことは全然関係ない場所でぽちぽちブログ更新してのほほんとやっていけばいいやって思ってるんですけど、たまーにムラムラーっとしてしまうときがあって、「あーこれ言いたいわー言いたいことあるわー」って感じるんですけど、いざそれについて書こうと思うと何も書けないんですよね。 いや違う、言いたいことはこれじゃーない、と書いて消して

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    hana5521
    hana5521 2015/01/05
    みんなかき揚げ食おうぜ!
  • クリスマスはチョコレートケーキで。 ー【第3回】短編小説の集い ー - このはなブログ

    真っ黒な12月の空から冷たい雨がしとしとと降り出した。 恭介はポケットに手をつっこみ、顔をコートの襟に埋めながら、「うーさみい。」と白い息を吐いて呻いた。 頭の中には先ほど訪れた飲み屋で流れていたクリスマスソングがぐるぐると回っている。 男性客ばかりが集まるあんなくたびれた場所でクリスマスソングを流す意味もよく分からなかったが、こんな日に雨の中一人きりでプラプラと歩く今の自分には、あの悲しげな曲がピッタリと当てはまるような気がして、半分自虐的な気持ちでその曲を口ずさんだ。 この雨ももうじき雪に変わるのだろうか。 「いい歌ですよねぇ。」 突然後ろから声がしたので振り返ってみると、そこには4足歩行の角の生えた動物が恭介の後を追うようにして歩いていた。 恭介はギョッとして立ち止まったが、そんなことはお構いなしといった様子でそれは喋り続ける。 「この雨も雪に変わるんですかねぇ。」 果たしてこれはど

    クリスマスはチョコレートケーキで。 ー【第3回】短編小説の集い ー - このはなブログ
    hana5521
    hana5521 2014/12/22
    メリークリスマスですぅ
  • “家族” -【第2回】短編小説の集い- - このはなブログ

    星になったはずの父が帰ってきたのは、英恵が中学二年生のときだった。 「どうも、あなたの父です。」 屈託のない笑顔で自己紹介をしたその男は、どうやらこの家に居座ろうとしているらしかった。 英恵の母も、突然訪ねてきたその男に最初こそ戸惑っていたものの、少しすると何かの魔法をかけられたようにすぐに打ち解けてしまった。 英恵が物心ついたとき、父はすでに居なかった。 まだ英恵が幼い頃、母に父のことを訪ねてみたことがある。そのとき母は一言「星になった。」と言うだけだった。 その言葉の裏には、「それ以上聞くな」という母からの暗号が隠されているように感じられたので、それ以降、英恵が父について尋ねることはなかった。 それから実に10年近い月日が流れたが、大人にとっての10年というのは英恵にとってのそれとは質が違うものらしく、ケラケラと笑いながら昔話に花を咲かせる父と母を見て英恵はただ呆然としていた。 「他に

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    hana5521
    hana5521 2014/11/24
    創作の方が自分の感情をのせやすいキガスル
  • 重なるふたり - このはなブログ

    そのとき千鶴は思わず、これはもしかして母が喋っているのではないかと錯覚した。 しかしながらそこにいるのは千鶴と、友人である洋介だけであった。 当たり前だ、ここに母がいるわけがない。 そう考えながら右手に持ったジョッキをぐいと傾けた。 ぬるくなった液体が、少しの刺激とともにサラサラと喉を通過していく。 「あ、生でいい?」 「うん。」 千鶴のジョッキが空くのを見ると洋介はすぐに店員を呼び、自分の分と千鶴の分の生ビールを追加で注文した。 2人ともかれこれもう6杯ほどのジョッキを空にしているが、洋介がまだまだ帰る気ではない様子を見て千鶴は安堵した。 アルコールによる作用と洋介の心地よい相槌のおかけで、千鶴はいつになく饒舌だった。 今は自分の好きな小説家のことを熱く語っているところだ。 しかしながら、先ほどから自分の声に被さって聞こえてくる母の声がいちいち陶しい。 酔ってぼやっとした頭の中には、ベ

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    hana5521
    hana5521 2014/11/20
    しっくりくるタイトルが思い浮かびま千円。
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