パニック障害について調べていたら面白い論文を見つけた。 不安障害治療における行動療法でオノマトペがなぜ有用か? 内部感覚エクスポージャーにオノマトペを用いた実践報告|人工知能学会論文誌 なぜに人工知能学会で不安障害の行動療法が取り上げられたのかも興味深い(「オノマトペの利活用」という特集らしい*)。 オノマトペというのは、「わいわい」とか「ぺちゃくちゃ」「げっそり」といったような、擬音語、擬態語(擬声語、擬情語なんてのもある)のことで、人やものの状況だとか雰囲気、心情などを音を用いて表現する言葉のことだ。 日本語は、他の言語と比べてもとくにこのオノマトペが多いという。 この論文では、不安障害の行動療法で「内部感覚エクスポージャー」を行なう際に、オノマトペを使うといいということが論じられている。 行動療法では、不安障害やパニック発作は次のふたつのメカニズムで起こっていると考えられている。 ひ
子ども時代の幻覚体験は、考えられているよりもかなり一般的な現象らしい。英国の調査では、3分の2の子どもがなんらかの「精神病様体験」を報告している。幻覚に限定しても、9歳~12歳の17%が体験があるのだという。 Childhood hallucinations are surprisingly common – but why?|theguardian にそのあたりのことが書かれていた。 想像と幻覚の違い それって本当に幻覚なの? 子どもがそう言ってるだけで、たんなる想像では? といった疑問もあるかもしれない。けれどもごっこ遊びなどの想像では、子どもたちは実際に何かを見たり聞いたりしているわけではない。幻覚ははっきりした知覚体験があり、また自由にコントロールすることができない。 大人になるにつれて幻覚を体験することが一般的ではなくなっていくのは、考えてみると不思議なことだ。より小さな子どもの
基本的な帰属の誤りあるいはレイク・ウォビゴン(Lake Wobegon)効果〜「自分は特別」という心理 8/18/2017 レイク・ウォビゴン村の人々 「レイク・ウォビゴン(Lake Wobegon)」とは、ガリソン・ケイラーという作家が、ラジオ番組の作品に描いた架空の村の名前だそうです。 レイク・ウォビゴン村に住む人々は、「全ての住民が平均以上に美男美女で、子供たちはみんな並以上に優れている」のです。 すぐにわかるように、「みんなが平均以上」というのは、どう考えてもおかしいわけですよね。「平均」以上の優れた人がいるなら、平均以下の人たちだって同じくらいいるハズです。 レイク・ウォビゴン効果 心理学で「レイク・ウォビゴン効果」という言葉は、「自分は他の人と比べると、ちょっとはマシだろう」と自己を捉える一般的な傾向を表しています。 ある研究によると、85%の学生が「平均以上には、人付き合いの
9月1日発売予定の月刊企業情報誌「CENTURY(9月号)」にて、最近話題の若手起業家として株式会社nocre:(本社:東京都新宿区、以下ノークリー)代表取締役社長の大石武が、タレントの新山千春さんからインタビュー取材を受けました。 ノークリーでは「不動産業界の透明化」をミッションに掲げ、不動産物件の購入を検討している方に対して、不動産会社の提示する販売価格が相場価格に対して妥当かどうか、物件自体に資産価値があるかどうか、精査・助言しています。 不動産は日常的な買い物とは勝手が違う為、相場を掴めずに間違った買い方をしてしまうお客様が数多くいらっしゃいます。そこで、「不動産会社は相談する場所ではなく交渉する場所」という代表の理念から、安心して物件を購入していただけるよう、マンツーマンによる『不動産投資カウンセリング』をおこなっています。 また、当事業は過去に不動産投資で失敗した方をカウンセラ
東京大学医学部付属病院精神神経科と社会福祉法人巣立ち会(東京都三鷹市)の合同研究チームは2017年8月17日、精神疾患をもつ人の平均余命は一般人口データに比べ20年以上短いという調査を発表した。 調査は、精神障がい者の健康状態への理解が深まり、健康格差が是正されることを期待して行なった。調査結果は英医学誌「British Journal of Psychiatry Open」(電子版)の2017年8月11日号に発表された。 死亡原因は心血管疾患が5.1倍、自殺が7.4倍高い 巣立ち会は精神障がい者の退院促進と地域生活の支援サービスを行なっている。東京大学の発表資料によると、研究チームは1992~2015年の間に精神科病院を退院し、巣立ち会の支援サービスを利用しながら地域生活を送った254人のうち、死亡した45人について調査を行なった。その結果、精神障がい者の平均余命は一般人口データに比べ2
食品として流通しているハーブの中には、精神に作用すると考えられるものがあります。不法薬物を使っているように見えたという精神症状で入院となり、その3か月前から大量のハーブを煎じて飲んでいた人の例が報告されました。 精神症状があり入院した25歳男性 イタリアの研究班が、数日続いた精神症状で緊急の入院となった25歳男性の例を、専門誌『Journal of Medical Case Reports』に報告しました。 この男性は友人2人に連れられてきました。友人によると、不法薬剤を使っているように見えたという症状がありました。 症状として、まとまりのない発言や、心が読まれている・両親が瓜二つの何者かに入れ替わっている(カプグラ妄想)といった妄想がありました。幻聴は自覚していませんでした。 見た目の様子は静かでした。 血液中の薬物の検査では何も検出されませんでした。 抗精神病薬の治療を受けたところ症状
In this photograph taken on July 31, 2017, an Afghan youth walks on a path at sunset on the outskirts of Herat./AFP PHOTO/HOSHANG HASHIMI 私は企業の経営を心理的側面から分析して経営改善を行う経営心理士として、経営コンサルティングを行っている。その中でも人間のモチベーションに関するコンサルティングを行うことが多い。 モチベーションの源泉となるのは欲求であるため、モチベーションを上げるためには人間が根源的に抱いている欲求にアプローチすることが効果的である。 人間はいくつかの根源的な欲求を抱いているが、そのうちの1つに「世のため人のために役に立ちたい」という欲求がある。私はこれを貢献欲求と呼んでいる。 人はこの貢献欲求を満たすことで、自分の存在意義を感じるとい
今回は、メンタルトレーニングの研究・指導で知られる西田文郎(ふみお)さんを取材した。西田さんは、多くの経営者や会社員、プロ野球やサッカーなどのスポーツ選手、教育者などの能力開発指導に長年たずさわってきた。大脳生理学と心理学を利用することで脳の機能にアプローチし、育成する手法(SBTスーパーブレイントレーニング)はよく知られる。経営者のための「西田塾」を主宰し、全国各地での講演を続ける一方、本などを書き著す。 西田さんにとっての「使えない上司・使えない部下」とは…。 世の中には、2種類の人しかいません 私は20代の頃、大企業に営業マンとして勤務していましたが、営業成績がとてもよかったのです。売上をどんどん伸ばし、自信をもっていましたから、生意気でした。上司から厳しく怒られた経験はありません。成績が抜群によかったから、怒ることができなかったのかもしれません。 ごく一部の上司は、叱ってくれました
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く