新雄太による、2008年度東京藝術大学大学院美術研究科修了制作”VILLA PALLADIO”です。匠美賞(学内)/トウキョウ建築コレクション2009 全国修士設計展 内藤廣賞の受賞作です。 以下、制作者によるテキストです。 VILLA PALLADIO 将来ぼくは何を設計すべきなのか、それがどうしてもわからない。 卒業して働いて、もし一端の建築家になれたとして、いったい何をめざして机に向かうのだろうか。 多くの前提にかこまれているぼくらは、消去法によって「自分」というアイデンティティを探してしまう。 その一方で、この世界中には何百年も現役で建ちつづけている建築がたくさんある。 その土地の人々に愛され使いつづけられている空間に、実際に足を踏み入れると感動さえおぼえる。 そんな建築をぼくはめざしたい。 その宣言として、500年前のイタリアの建築家、アンドレア・パラディオ(1508-1580)