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ブックマーク / www.nippon.com (6)

  • 本屋を失った街に三省堂書店が現れた日―北海道の留萌ブックセンター(上)

    人口2万5千人の留萌市から屋が消えたのは2010年12月。それから7カ月後、人口30万人以上でないと出店しないルールを持つ三省堂書店が出店した。それはどうしてだったのか。 4月だというのに、その日は雪がちらついた。地元の人は5月の連休が明けるまではスタッドレスタイヤを外さないという。ゆったりとした坂道を登りつめると、眼前に日海が広がる。北海道の西端にある留萌の海岸からは水平線の下へと沈むまん丸で真っ赤な夕陽を見ることができる。 留萌の坂道 美しい地名はルルモッペ(=潮の静かに入るところ)というアイヌの言葉に由来する。明治期ににしん漁により港町として留萌の地が拓けた。炭鉱業も栄え、1910年には留萌線が開通、続いて1932年には留萌港が竣工した。 昭和の頃、正月ともなると、新年を祝う人たちがこの坂道をぎっしりと埋め尽くしたものですよ。 タクシーの運転手が問わず語りに聞かせてくれた。通り

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    hanemimi
    hanemimi 2021/05/31
  • 介護スナック:超高齢化社会の社交場

    スナックを「夜の公共圏」とする視点で真面目に研究する学者集団「スナック研究会」の谷口功一・首都大学東京教授が、超高齢化社会に登場したユニークなスナックを紹介する。 普通われわれがスナックという名称から思い浮かべるのは、ドアを開けるとカウンターがあり、ママ(あるいはマスター)がいて、カラオケのある店である。キープしたボトルで水割りを飲みつつ歌うというのがおなじみの情景だろう。 スナックの誕生が、1964年の東京オリンピック開催時の深夜風俗への法的締め付けに端を発するものであることには、おおむね異論がない。カラオケを備えた現在のような形になるのはほぼ80年代以降であり、爾来(じらい)40年近く、夜の巷(ちまた)にネオンをともしてきた。 近年は昼間のスナック街でカラオケが聞こえてくることがあるだろう。「昼カラ」というやつである。店のほうも昼間に店舗を遊ばせておくよりはということで、場合によっては

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    hanemimi 2020/06/14
  • 新型コロナ問題で台湾が教えてくれたこと―マイノリティーへの向き合い方でその国が真の「先進国」かどうかが決まる

    新型コロナ問題で台湾が教えてくれたこと―マイノリティーへの向き合い方でその国が真の「先進国」かどうかが決まる 社会 暮らし 2020.04.30 世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスについて、台湾は徹底的な水際・封じ込め対策で成功している。感染対策がうまくいった背景に、筆者は台湾が歩んできた歴史の全てが生かされた結果だと考える。特にマイノリティーやジェンダー、社会的弱者への向き合い方に表れており、学ぶべきところが多い。 感染者ゼロの日 4月14日の夜、台湾台北市のランドマークである円山大飯店の客室が初めて「ZERO」という言葉を灯した。新型コロナウイルスCOVID-19について、台湾で新規感染確認0人が報告されたのを受けて、これまで努力を重ねてきた人々をたたえ、ねぎらうための輝きである。 総感染者数―429人、新感染者―0人、死亡者数―6人(4月28日現在) その後、海外より帰台し

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    hanemimi 2020/05/02
  • 世界は第二の村上春樹を待っている―翻訳家・柴田元幸インタビュー

    東京国際文芸フェスティバルには、作家や編集者、翻訳家など文学を取り巻く様々な関係者が集まった。フェスティバルの諮問委員の一人である翻訳家の柴田元幸さんに、日文学の“越境”の可能性について聞いた。 柴田 元幸 SHIBATA Motoyuki 1954年東京生まれ。アメリカ文学研究者、翻訳者、東京大学文学部教授。ポール・オースター、スティーブン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、レベッカ・ブラウンなど、現代アメリカ小説の名訳で知られる。東京国際文芸フェスティバルの諮問委員を務める。著書に『猿を探しに』、『柴田元幸と9人の作家たち  ナイン・インタビューズ』、『アメリカン・ナルシス』、訳書にオースター『偶然の音楽』、ミルハウザー『マーティン・ドレスラーの夢』、ダイベック『シカゴ育ち』、村上春樹氏との共著に『翻訳夜話』など。 TOKYOが世界文学と出会った3日間——海外からはノーベル文学

    世界は第二の村上春樹を待っている―翻訳家・柴田元幸インタビュー
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    hanemimi 2019/06/06
  • 偉大なる日本文学者、ドナルド・キーン

    米国生まれの日文学研究者、翻訳者であるドナルド・キーン。ニューヨークの屋で初めて『源氏物語』に出会ってから、ほぼ80年の歳月がたとうとしている。『わたしの日語修行』を共著した日教育者が、キーンの魅力に迫る。 ドナルド・キーン氏は2019年2月24日朝、心不全のため東京都内の病院で死去されました。享年96歳でした。稿は、その3日前の21日に公開したものです。生前、日と世界の懸け橋としてかけがえのない役割を果たしたキーン氏に心から感謝するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。(ニッポンドットコム編集部) ドナルド・キーン(1922~ )は、偉大な日文学研究者、翻訳者である。2012年3月初めに89歳で日国籍を取得し、今は東京・北区に住んでいる。おびただしい著作の中でも目を引くのは、独力による全18巻におよぶ『日文学史』ではないだろうか。途方もない数の古今の文学作品を原文で味

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    hanemimi 2019/02/25
  • 米大統領選に見るコミュニケーションの妙味—マルチタレント・パックンに聞く

    米大統領選の投開票が11月8日に迫ってきた。日のTV局の依頼で10月第2回討論会を取材し、帰国したパックンにコミュニケーターとして討論の分析や感想、スピーチのコツ、20年の在日経験から日米のお笑い業界の比較について聞いた。 パトリック・ハーラン Patrick HARLAN 通称パックン。 米・コロラド州出身、1970年生まれ。コメディアン、俳優、声優、司会、DJとしても活躍。東京工業大学非常勤講師も務めるマルチタレント。ハーバード大学卒。2016年7月に『大統領の演説』(角川書店)を上梓。 ヒラリー対トランプ討論会の舞台裏——ニッポンドットコムの新装スタジオによくいらっしゃいました。米ミズーリー州セントルイスの第2回大統領選討論会を取材してこられた直後と伺いました。最終盤で熱を帯びていましたか? パックン  面白かったです。世界各国から集まっている報道陣と同じ空気を吸いながら、みんなで

    米大統領選に見るコミュニケーションの妙味—マルチタレント・パックンに聞く
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    hanemimi 2016/11/07
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