小田急小田原線と東京メトロ千代田線の乗換駅であり、相互直通運転も行われている代々木上原。 新宿方で千代田線は小田急の間を抜けて地下に潜り、東京の都心部へと向かっていきます。 上りの急勾配で小田急は代々木上原に到達しますが、この場所は運転上の難所でもありました。 代々木上原駅手前にある27‰の急勾配鉄の車輪が鉄のレールの上を走るため、小さな摩擦力で効率のよい輸送ができるのが鉄道の強みですが、それによって勾配が苦手という弱点も抱えています。 自転車で坂道を上る際に大きな力がいるように、電車が坂を上る際にも力が必要となりますが、ただモーターの出力を上げれば済む問題ではなく、力を出しすぎると空転してしまうのです。 このような弱点があることから、鉄道では極力勾配を避けていますが、都市部等では限られた用地の中に線路を通す必要があるため、地下鉄を中心に近年は急勾配が避けられなくなっています。 今回ご紹介