紹介 1516年に発布されたビール「純粋条例」が、500年近くを経た現在も生きている国=ドイツの地ビールを求めて、ミュンヘンやケルンなどの大都市から知られざる小さな町までを訪ね、ビールを手がかりに、その町の文化や歴史を読み解く一方、文化史と都市史の小道をたどりつつ、ドイツビールの歴史と現在を読む。さまざまな人物や伝説をめぐるエピソードの中から、麦とホップの香り立つエッセイ。 目次 まえがき(森 貴史) 1 帝国自由都市のビール──ニュルンベルク 2 ヴェストファーレンのピルス──ヘアフォート 3 オイレンシュピーゲルの町──アインベック 4 巨大記念碑と火酒の町──デトモルト 5 水郷と大聖堂と燻製ビールと──バンベルク 6 ブラウンシュヴァイガー・ムメの伝説──ブラウンシュヴァイク 7 ゴーゼと鉱山の町──ゴスラー 8 ドナウの畔にて──レーゲンスブルク 9 消えたビールの町──ふたつの