ブックマーク / president.jp (3)

  • 「福島は危ない」にどう応じればいいのか 回答には「1冊の本」が必要だった

    毎日新聞の記者だった石戸諭さんに「メディアでリスクを語ること」をテーマに書き下ろしを依頼したのは、2011年6月のことでした。6年経って完成したそのは、「メディア」と「リスク」にとどまらない課題を投げかけるものになりました。刊行を機に、ずっと聞きたかった疑問を石戸さんにぶつけてみました。(担当編集:柳瀬徹) ――冒頭、岩手県宮古市の漁村で、漁師さんから「原発はどうなりそうなんだ。教えてくれ」と尋ねられたエピソードを書かれていますね。執筆をお願いしたときに石戸さんから聞き、これこそがこののテーマだと思ったのをよく覚えています。 年は六〇代半ば、白髪交じりの頭を短く刈り上げている。黒のタートルネックニットの上に、紫と黄緑のナイロンの上着を羽織り、足元は漁業用のゴム長を履いていた。「原発ですか。放射性物質が飛散してはいるけど……」と説明しようとしたが、「健康はいいんだ。もうほれ、年寄りだか

    「福島は危ない」にどう応じればいいのか 回答には「1冊の本」が必要だった
  • "日本語苦手"と思われる帰国子女の苦悩 「機微がわからない」は本当か

    「帰国子女」という存在に対して、「語学は堪能だが、人間関係の機微に疎い=空気が読めない」というイメージは根強く存在する。2才から中学校3年までのうち、合計9年間をペルーで過ごした編集者の品川亮氏が、自身の経験から「帰国子女」とくくられながら働くことの厄介さを説く。 ※記事は、『<帰国子女>という日人』(彩流社)第5章「<帰国子女>という社会人」から引用抜粋したものです。 「ひとつだけあの人が心配しているのは......」とだいぶ長いあいだおしゃべりをしたあとで、打ち合わせ相手が付け加えました。 「海外生活が長いからかもしれないけど、あなたが言葉を字義どおり受け止めすぎるんじゃないかということなんだよね」 あの人というのはいわゆる「クライアント」のことで、わたしにそう話すのは「クライアント」とのあいだに立って、実際の「プロジェクト」を管理する立場にいた人です。この人とはその時点ですでに何

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  • 誰が「まとめサイト」を拡大させたのか? 日本のネットが“倫理”を欠く理由

    根拠の怪しい情報のコピペだけで記事を濫造する「まとめサイト」。記事盗用でDeNAの「WELQ」などは閉鎖に追い込まれたが、いまだにネットには倫理を欠いた記事があふれている。これが待ち望まれた「キュレーションの時代」なのだろうか。日のインターネット言説に詳しい2人が、その「歴史」を解き明かす――。 ※以下は、ばるぼら、さやわか『僕たちのインターネット史』(亜紀書房)からの抜粋です。 ニコニコ動画にイデオロギーはあるか 【ばるぼら】大山卓也さんの『ナタリーってこうなってたのか』(双葉社)というは、タイトルからは一見して「ナタリーの経営はどうなっているのか」という経済書に見えるけれど、実際はネットメディア論として書かれていますよね。 【さやわか】このの中で僕が面白く感じたのは「ナタリーは批評しない」っていうところです。批評とは一種の価値判断です。つまり、ナタリーは価値判断には踏み込まずに、

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