「ゲンロン8 ゲームの時代」の刊行を記念し,美術史家の松下哲也氏らがゲームと美術を結びつける視覚論を披露したトークイベントをレポート ライター:大陸新秩序 2018年6月20日,批評誌「ゲンロン8 ゲームの時代」の刊行を記念するトークイベント「黒瀬陽平×さやわか×松下哲也『ゲーム、美術、キャラクター!』」が,東京・ゲンロンカフェにて開催された。本イベントでは,美術史家の松下哲也氏,美術家/美術評論家の黒瀬陽平氏,ライター/物語評論家のさやわか氏がトークを繰り広げた。本稿では,その中からゲームと美術を結びつけた視覚論に関する部分をピックアップしてレポートしよう。 左から黒瀬陽平氏,松下哲也氏,さやわか氏。イベントの前半では,主に美術の専門家である松下氏と黒瀬氏が視覚論を展開し,さやわか氏が聞き手に回った 松下氏が,2003年9月16日からSteamに加入しているコアゲーマーであることも紹介さ