国内外で失敗に終わる中国の経済拡大路線 中国の経済的な拡大路線は、内外ともに破綻したと言える。国内は、不動産バブルの破綻である。国外では、発展途上国へ地歩を固める狙いの「一帯一路」戦略である。いずれも、資金的な供給が困難になったことが原因である。 「一帯一路」は、国内の過剰生産のはけ口を求めて始まった。2008年のリーマンショックを乗り切るべく当時、4兆元の投資を行った。それが、基幹産業の鉄鋼・アルミ・セメントなど素材産業の過剰投資=過剰生産を生み出した。 そのはけ口として2013年、習近平氏によって「一帯一路」計画が発表された。同時に、中国の政治的な権益拡大という狙いを込めていたのである。 この「一石二鳥」の政策によって、中国は世界覇権への足固めを狙っていた。 国際的な高利貸し行為だった「一帯一路」海外投資 当時の中国経済は、飛ぶ鳥を落とす勢いであった。経常収支の黒字は、次のような推移を
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