宮城県警は24日、同県女川町の漁港で震災直後の2011年5月に見つかった遺体の身元が同町鷲神浜(わしのかみはま)、アルバイト、木村義勝さん(当時69歳)と判明したと発表した。特定のきっかけとなったのは、遺体に付いていた腕時計の裏蓋(ぶた)に書かれていた日付とイニシャルのメモだった。 【表面はひび割れ…宮城県女川町で発見された遺体の腕時計】 遺体はがれき撤去作業中の自衛隊員が海中から発見。県警は似顔絵を作成し、衣服や時計を昨春に公開したが、身元は特定できなかった。昨年5月、捜査員が手がかりを求めて腕時計を分解しようとしたところ、裏蓋に「H20 1 19 TS売り」とのメモ書きを発見。「時計店が電池交換の日付をメモしたのでは」と考えた捜査員が昨年11月、石巻市内で開かれた行方不明者の情報交換会でメモの内容を説明したところ、女川町民から「女川に時計店は2軒しかない」との情報が寄せられ、TSのイ