平和記念式典であいさつする湯崎英彦広島県知事=広島市中区で2024年8月6日午前8時41分、北村隆夫撮影 米国による広島への原爆投下から79回目の「原爆の日」を迎えた6日、平和記念公園(広島市中区)で平和記念式典が開かれた。湯崎英彦広島県知事のあいさつは次の通り。 ◇ 79回目の8月6日を迎えるにあたり、原爆犠牲者のみたまに、広島県民を代表して謹んで哀悼の誠をささげます。そして、今なお、後遺症で苦しんでおられる被爆者やご遺族の方々に、心からお見舞いを申し上げます。 原爆投下というこの世に比類無い凄惨(せいさん)な歴史的事実が、私たちの心を深く突き刺すのは、「誰にも二度と同じ苦しみを味わってほしくない」という強い思いにかられた被爆者が、思い出したくもない地獄について絞り出す言葉があるからです。その被爆者を、79年を経た今、私たちはお一人、お一人と失っていき、その最後の言葉を次世代につなげるべ